野村平爾ほか 『現代法の学び方』

そもそも大学で学ぶ学問はなんのために学ぶかということを考えていた当時の学生時代を、この本を読んで思い出しました。

進学率の高い高校に行った人は、周りの人間がいくからと必死になって勉強する。

そして大学に入学するも、次に目指す勉強の目標がないからつい大学に行かずじまいになってしまう。

そういう人は多いでしょう。

しかし、多額のお金を払って行かせてもらったのだから、答えはまず後においておき、今はとりあえず大学にいって講義はすべて受けようということで全部出席しましたし、全てノートを取りました。

そして多くの論文の本を読みました。

それででた答えは、「社会を良くするために学問を学ぶのだ」ということに答えが落着しました。

それは今も変わりはありません。

しかし、そういうことでなにか得になる事はあるか、お金がもらえるか、というとそんなことはなく (笑)、そういった面で得になることはないでしょう。

しかし直接に得になることはないですが、そういう姿勢を貫くことで、印象が良くなり、人の信頼をえることも大でしょう。

その詳細については自身で勉強していただくとしまして(笑)、ここでは法について学ぶ意義について、この本を読んで学んだ内容と合わせて吟味して述べていきたいと思います。

この本は1956年に書かれた古い本ですが、学ぶところは大いにある本です。

ここでは、生活保護受給をめぐって戦った人の訴訟事件について紹介されています。

今は、年金制度が破綻し年金だけでは生活できない人が大勢いること、国の取り立てが甘かったせいで未納者がこれまでに大勢いた事などのために、生活保護を申請する人が毎年増加するばかりですが、当時はそういうこともなかったゆえに、生活保護は恩恵であって要求できる権利ではないという通念であったようです。

ここに出てくる生活保護を申請して訴訟までしていた人の生活状況はこの本に紹介されています。

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それを読めば、その悲惨さがにじみ出てくるのがわかります。

科学とは、そういった問題点をよき状態に持っていくためにはどうすればいいかということを考え、自分も生活上で何らかの行動をしなければならないと思うのですがどうでしょうか?

確かにそういったことをしなくても生活できていけるわけですし、無関心でも生活できるのは確かです。

しかし社会生活上で生きていく上で、そういった問題点に無関心ではいれないというのが正直なところです。

別にカッコつけるわけでも、気取っているわけでもないです!

こういった悲惨な生活を送っている人も多くいたにもかかわらず、軍備に多額の金をはたいていた(今もそうですが)国の財政のあり方にメスを入れたり、年間所得が7億3612万円という人もいたことが指摘されていますが、そういったことをするのもやはり知識人の役目であり、著作家や教授といった人たちの仕事なのでしょう。

国が流している偽のプロパガンダにも指摘する必要があるでしょう。

国の借金が1000兆円というのは嘘ということを発見した森永卓郎氏のような仕事にも著作家や知識人に期待しているのです。

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ただ単にそれを指摘するのみならず、どのような方策や政策を執っていくべきかも詳らかに論じなくてはならないのはいうまでもないです。

しかし、年間所得が7億3612万円の人の収入を日に直すと、日給200万円です。

これはタモリさんと一緒ですね。

彼は「笑っていいとも」に出演するだけで日に200万円稼いでいたようです!

こんなことが訴訟になっていた時代から50年以上たった今とを俯瞰すると興味深いですね。

今は、生活保護を申請する人が多いゆえに、当たり前になり、申請するだけで大抵の老人は通ってしまうのです。

このことが書いてあった章の次には、国の生産関係を詳らかに説明した事が書かれています。

そこでは、諸関係とか発展様式、個人、意識といった抽象的な単語が多くでてきます。

ゆえに、この章を書いた人はマルクスの本をたくさん読んできて、それに影響を受けた人というのが容易に見て取れます。

しかし、これまで多くのその手の本を読んできた私からすれば、マルクスの思想に影響を受けた知識人、いわゆる左翼知識人の書いた本の内容はこういった抽象的な単語が多くて全部を理解出来ないというのが正直なところです(笑)

理解するためには、他の本も俯せて読まなくては理解出来なかったです。

マルクスレーニンが曰く、社会主義を採択すれば、その国は戦争をしなくてもよくなる」ということでした。

やはり法学者というのは、その国の法律を守ることに意識のバイアスがかかっていますから、日本の憲法で軍隊の所持を禁止しているゆえに、これを守り通すことに必死に訴えている人が多いです。

ゆえに、こういうことを言ったマルクスその他、左翼の知識人に魅力を感じがちになります。

ゆえに、この章を書いた人は、マルクスやその手の本をいっぱい読んで、このような文章を書いたのでしょう。

マルクスその他の左翼知識人の影響ゆえに、日本の旧社会党や今の共産党は非武装中立を唱えたのです。

また、それゆえに法学者もほぼ社会主義者という傾向が見て取れます。

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こういう構図は、みていると興味深いですね。

今は通用しない理論ですが、そういう論拠の人の意見は、全部が賛同できなくとも、必ず参考になる視点を持っているからですね。

サイコパスと言われる人たちは、自分の意見と同じ人だけを尊重しますが、そういう姿勢には私はあい入れないのですね。

必ず、自分に役立つ視点を見つける事ができるのは間違いないです。

この本は幾人かの教授の書いた章を集めたものですが、明治期以降の日本が第二次大戦後まで、どのように資本主義経済社会を形成して、いかなる対諸外国との関係を築いていったか、そして当時も今も横たわっている問題点があることを発見させられて驚きました。

それを認識して、国民がどのような考えを築き、そして行動していくかを考えるきっかけを与えてくれる本であることは間違いないです。

先にも書いたように、このようなことを学んでも金銭的に得になるわけでも、栄誉がつくわけでもないです。

しかし、自分が社会生活上で生活していくためには無関心ではいられないというのが私のモラルですし、そのような人が多くでてくれば、それにまさる喜びはないです。

は、社会現象全体の中で、どのように位置を占めているかを吟味しながら最適の状態を模索するのが市民としての役割でしょう。

そんなことを考えた本でした。

●この本は以下よりどうぞ!
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