梅棹忠夫 『東南アジア紀行』

これは梅棹忠夫の一行が、東南アジアに学術調査にいったときのルポを本にしたものです。

上と下の2巻本になっています。

こういう表題を見ると、その人の日記のような気がしてすくんでしまう人もいらっしゃるかとは思いますが、そんな事は全然ないのです。

確かに個人の日記を書いているのを読んでも、決して面白くはないですが、その紀行文だけでなく、その赴いた地の人や文化、様々は事物についておもしろく興味の出る表現で紹介しているのです。

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それは日本にないものであったり未知のものであったりするので、それとの比較を通じてであるので、その国の事柄について否が応でも関心を喚起されざるをえないのですね。

日本人があまりに未知の領域の事柄については、それらについて書かれた本を読み、そこに書かれている内容があまりに重要と思うあまり、その本の内容を紹介することばかりに意識が行き過ぎて、いつしかその本の説明ばかりになってしまう著者のパターンが往々にしてありますが、こと梅棹氏はそんな事はなく、読んだ本の内容については時間をかけて脳内で醸造して、わかりやすい論述に変化して仕上げているのです。

そのようなわかりやすい文体になったゆえにこそ読み手は、集中して読むことができるのです。

やたら晦渋を極める表現方法を駆使することが流行った時代の本、とくに左翼知識人の50年代から70年代の本は、読むのに疲れるのみならず、意味がわからなくて読むのを辞めてしまったことも私にはよくありましたが、こと梅棹氏の本にはそういうことがまったくないのですね。

その本について書かれた内容にばかり論述してしまっている人は、その本に呑まれてしまっているのですが、梅棹氏は呑まれる事は一切ないのですね。

そういう部分のみならず、自分が読んだ本の中で書かれている事を鵜呑みにするのではなく、自分の足で行き、そこで自分で見て確認した内容を元に本を書いているのです。

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自分は知のハンターよろしく、あくなき貪欲さを維持し、ずっと情報を永遠に学び吸収していくという気概がある、というモラルが本から感じれるのが誰もがわかるはずです。

そのようなスタンスや姿勢に自分が共感するからこそ、そういうスタンスや姿勢を持っている人の本は読んでいて気持ちがいいですし、途中で読みやめることなく、最後まで読んでしまうのでしょう。

先に書いたように、個人の日記や私小説などは読むに耐えない代物ですが、ことこの梅棹氏の本は読んでいて気持ちが引き締まりますし、また氏の他の本を買って読みたくなる性質を持っているのです。

私と同じスタンスや姿勢でいる人には、共感が得れるだろうし、読んで納得がいくと思いますので、オススメしたいです。

●この本は以下よりどうぞ!
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