伊東光晴 『ケインズ』

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ケインズは私の勉強した知識から言えば、「国が積極的に財政支出をして、不況を脱すことの重要性について理論を展開した」ということですね。そのために有効なのは公共事業にお金を出して、それに携わった人たちがお金を使い、その効果で景気が良くなる、ということですね。

その他、利子の管理など、政府のすべきことを事細かに、その裏付けを細かい緻密な理論を展開していったのが『雇用、利子および貨幣の一般理論』という本になるわけです。

このケインズの理論の採用によってイギリスは不況を脱することができたようです。

この理論の構築の背景になったのはケインズの生きた当時のイギリスであるのは当然です。

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当時のイギリスは、戦争によってポンドの価値が下落していたため、値段を下げないと輸出が不振であったのです。

ゆえに、物価が下落し、デフレになっていたのです。

当時の投資家といわれる人たちの中には、当時イギリスが持っていた植民地への投資で潤っていた人たちがいたのです。

そういう人たちは、当然潤っていたわけですが、国内ではデフレゆえの、失業者が大勢いたのです。

こういったイギリス国内の、経済的不況において国力増強のためにはどうするべきかを理論をもってケインズは考えたのですね。

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ケインズ

やはり、海外に行ってしまう投資家の目を国内に向けさせるためには、国内への投資に向かわせるためには、利子率の引き下げをするべきである、ということですね。

「資本の気まぐれな移動を管理し、適度な孤立主義を取ることこそが必要である!」

これは社会主義国の勃興が著しかった当時には奇異に見えたでしょうし、イギリスは社会主義ではないんだ、といった批判も出たでしょう。

しかしケインズは毅然と理論を展開したのですね。

そして資金が海外逃避してしまわないように、為替管理もする必要があるということですね。

そこで重要なのは、国力増強のためには、やはりモノづくりでしょう。

「資本主義を停滞に陥れるものは何か?グローバリズムのもとで展開される「浮動する」資本の気まぐれな投資だ。」というケインズの言葉が心に響きます。

そうならないようにやはりモノづくりが大事なのでしょうね。

その国のモノづくりがすばらしいということで、海外投資家に目についたら、そう簡単には資金が移動することはないでしょう。

やはり国力増強のためには、モノづくりがもっとも大事なのは言うまでもないでしょう。


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そういう国であるはずだった日本は、今もモノづくり大国であるのは言うまでもないですが、今不況なのは、大半の人が、買いたいものを買いそろえてしまい、欲しいものがないからですね。

そこで、新たに開発されるべきは、過剰性時代の経済学でしょうか?

過剰なモノ余りの時代にどのように経済を発展させるか、といった理論ですね。

こういった著名な知識人や宗教の始祖の言葉は、全部を口伝で教えることができないために、一側面だけを切り取って伝えなくてはならないのですね。

それゆえに、間違って理論を伝えてしまうことがよくあるのです。

いや、そういうことは100%起こることなのですね。

今、国が財政出動して、公共事業を起こすべし、という不況打開策は今は効果が薄れているのですね。

公共事業にたづさわった人たちが、お金を使わずに懐にしまってしまうようになってしまっているからですね。

ゆえに、ケインズ理論はもう効力はない、というような理論が跋扈しだすのです。

そういったことは一側面だけであり、それ以外の部分の現在での有効性云々については、検証されたのをみたことがないですね。

以下のケインズの理論を読んでほしくなります。

「政府は今こそ道路や鉄道などの輸送システムの整備、住宅整備、それに田園風景のアメニティの確保といったインフラストラクチャの整備をおこなうべきである」

ケインズの理論を読んでいると、やはり「政府介入」によって…という文言が目立つゆえに、この理論の信仰者はどうしても政府に求めるものばかりが議論として先行してしまいがちになるのではないでしょうか。

それも重要でしょうが、やはりその投資が重要というのであれば、政府だけでなく、資金のある方たちによる投資にも期待したいのですね。

私も将来的にできるのであれば、そういうことをしたいと思います。

例えば、この地域には〇〇が不足しているから、ここにその施設なり店舗なりをたてて、その需要を喚起して経済的に潤す、といったようなことですね。

なにぶん、政府は万能の組織ではありませんから、そういう事が可能な資産家はそういうことを勉強し、リサーチをして投資をしていくべきではないか、と思われてならないのですね。

勿論、ギャンブルではありませんから、それについてはいろんな角度から勉強してから行うのが賢明です。

ただお金を出すということだけではなく。

投資は当然利益を出さないのであればだれもしないでしょう。

しかし、都会の繁華街に来て、所せましいところに入ってきて、店舗を構え、そこから利益を出そうと必死になるも、競合店が多すぎて、いい商材を提供しているにもかかわらず閉店、などという憂き目に合っている企業は多いのではないでしょうか?

そうではなく、自分の提供する商材やサービスによってお客様に喜んでいただく、それにより至福感を味わい、その地域を経済的にも精神的にも潤す…こういう視点が私にはほしいのですね。

ただ利益を求めるというだけではなく。

これはなにもこの『ケインズ』を読んだだけで導き出した理論ではなく、いろんな本を読んできて出した結論です。

私の敬愛するジャーナリストであるカレル.ヴァン.ウォルフレン「日本人は経済不況の克服も政府に任せきりだ!」という批判を新聞上でしていたのを思い出します。

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カレル.ヴァン.ウォルフレン

より良き社会を目指すには、やはりいろんな本を読んで、自分の道への理論を導き出すことが必要ですね。

この『ケインズ』はその一助となる本であると思ってます。


非常に奥が深く、ここでそのすべてを語りつくせないくらい緻密な議論が多くのページを割いて展開されています。

その緻密な議論については、この本を直接読んでいただくほかないですね。

正直この本は衝撃的です。

この本の初版は1962年なのに、いまだに版をかさねて今も入手可能なのですから。

それだけ多くの人に読まれ、その素晴らしさが語られているからでしょう。

このかたの、素晴らしさに興味を持ち、Amazonやウィキペディアを調べると、多くの著作やお弟子さんたちのことが出てきて、それらに興味をもち、またそれらの著作等に触れたくなり、また買いここで紹介したくのるのではないか、と思ってしまいました。

しかし、興味は尽きないですね。

それらを読んだら、更にこの場で紹介して、その意義について語ろうと思います。

でもまずは、この著作について読んでくださいませ。

●この本は以下よりどうぞ!
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ケインズ―“新しい経済学”の誕生 (岩波新書)


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