相場均 『異常の心理学』

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科学が発達していなかった時代においては、やはり魔女のような存在が本当にいると信じられていたことが如実にわかります。

そういった人間の異常な心理について学ぶことができて、この本をよんで興味深かったですね。

キリスト教においては、天国に行くことを至上の目的にしていたのです。

クリスチャンがその天国に行くことを妨げる悪魔を忌み嫌うのは必然でしょう。

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ゆえに、悪魔や異教は罪になったのでした。

アラビアや中央アジアからの異教やまじないも同様の扱いを受けていたのですね。

違う教えや、教理に合わない行為は、ヨーロッパにおいては600人が焚刑になったようです。

その悪魔への思いへの感情がエスカレートし、あざ、こぶ、傷を持っているだけで、魔女扱いされて刑に処せられたというから怖いですね。

その魔女は、箒にまたがり、どんな遠くへでも行き、どんなものにでも化け、男女の区別なく犯すという噂までたてられたようです。

また狼に変身し、生き血を吸うということまでも。

また魔女であると噂を立てられた人は、ちょっと変わった行為をするだけで、また変わった出来事があるとその責任を問われ、また証明もなく噂でも魔女扱いをされたようです。

そして裁判が行われて、刑に処せられたようです。


魔女の観念はドラキュラ、吸血鬼、人狼でしょう。

こういった当時の魔女による通念化が、こういった今受け継がれる怪物やホラーのキャラを生み出したのは興味深いですね。

しかし、非人道的な行為への反省からか、または科学の発達のためか、16世紀には魔女裁判は廃止されたようです。

大いなる進展ですね。

しかし、幽霊、悪魔、魔女といったものの存在は完全には否定できないのが実情です。

私の中では(笑)

やはり、山の中の暗闇に1人でいることなど出来ないですし、それは何故かといわれると、そういうものの存在を信じているからですし、これまでの人のきいた話では、そういうものに遭遇した経験談はたくさんあるのですし、それを幻想とか幻聴の1言で片づけるのは否定したい態度ですからね。

それに、この本でも書かれているように、紀元前4000年には呪術や占星術によってあらゆる悩みや災難を解決していた手段でしたし、京都の大雲寺には精神病者を収容する施設があり、そこで精神的に蘇生した人が大勢でたことで、大勢の人が押し寄せたようです。

しかし、そういったものの存在だけを先にありきでことを論ずるのではなく、先に科学的な論理をもってするのが王道と思うのですね私は。

本をたくさん読むとそういう立場に必然的になってしまうのですね。

そういう人が多く出てきたのが現代といっていいでしょう。

1841年にアメリカのニューイングランドにおいて、ディスク嬢が精神病院を各地につくったようですね。

これも大いなる進展ですね。

また、精神医療という画期的方法に応用したのがオーストリアのフランツであり、アントンでありメスメルであるということをこの本で知りました。

やはり物事を科学的に奥深く考え、分析し、構造的に明らかにして、それを快方に向かわせる、あるいは治療する、そういうのが王道であるということでしょうね。

しかし必ずしも、科学で全部が解決できるということではないですね私の立場は。

宗教的な力によって完治できたという例もやはりたくさんありますし、まあエクソシストによって体内にいる悪魔を祓ったという例もたくさんありますからね。

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やはり両方を肯定的にみる事が大事なのでしょうね。

しかし、こういった悪魔や霊などを引き合いに出して、自分たちと違う人達を排斥するという態度は、やはり人間の弱さに起因するのでしょう。

集団心理ですね。

自分の置かれた事態が、自分たちにとって危険なものであったり、不利を招くものであったりする場合には群衆化し、運動暴発になるということですね。

いったん群集行動が引き起こされると今度は、正しい情報が流されなくなり、伝達されなくなり、デマや流言飛語ばかりが幅を利かすようになり事態はますます収拾のつかないものになる、ということですね。

それが人種差別であったり、民族問題に横たわる問題の最大の原因ではないか、という気がしますね私は。

そういった事は、政治学を専攻していた私としては、何か地政学的な視点だけではなく、こういった群集心理までをも学ばなければ要点は見えてこないのではないかと思われてならないのですね。

民主的態度のもとで、しつけられ健全に自我形成され、成熟し物事を正しく判断しようとする態度が形成されているならば偏見の心理的な基礎はそれほど強いものではなくなり、むしろ世間一般の人たちが偏見をしても、その偏見に抵抗するだろう、といいうことをこの著者は書いていますし、私は全くの信頼を置くのですね。

ですから、そういうものの考えを醸成するには、こういったたぐいの本をたくさん読むことが大事でしょう。

自分の中にある心の性質を掴み、それを自分の理性の好ましい方向へ向けていく必要があるのですね。

そういった物事を深く探り、良き方向へ向かわせるのが科学の役目なのですし、そういう科学を学ぶのが大学という場なのですから、高校時代まですぐカッとなっていた人が、その癖を治せずに大学を卒業してしまっていては大学へ行った意味がなかったといわざるをえません。

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しかし、そういった差別や偏見をし、それを矯正する教育を施してもなくならない人は、必ず古今東西存在します。

それがサイコパスといわれる人たちですね。

そういう人には諦めの態度で接するしかないようです、残念ながら…。

物事を深くほりさげて世の中を観ていきたい人にはお勧めの1冊です。

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