アマルティア.セン 『合理的な愚か者』
この本は、経済学のカテゴリーに入るようですが、政治学でも、また人間行動に関する学問の理論として誰にでも読めるものでしょう。
選択をしていくのは日常茶飯のことですが、それを如何に合理的にさせ、一番良き選択をさせる事が重要かということを考えている人、こういう人はやはり社長や経営者といった人たちが当てはまるでしょうが、そういう部門の学者にもこういった本の研究は大事でしょう。
いち早く賞味期限の近いものを買ってもらうかは、棚の中央に動かす事によって買ってもらえるということは、コンビニでバイトをしたときに店長から教えてもらいました。
こういったことは、これまでの人類の叡智の蓄積や研究でわかっているのでしょう。
また、高い金額のものを買ってもらうためにはどうすればいいか？
それは、まず入会金を出してもらうなど安い買い物をしてもらってから、勧めるのがいいようですね。
まず最初に、金額を出したので、その元を取ろうという意識が働いて、高い買い物をしようというインセンティブが働くからですね。
このブログで、以前、パチンコ攻略法の詐欺に引っかかったことをはなしましたが、その際に、まず5000円の入会金を払いました。
そこで、50万円の攻略法情報を買う契約を結んでしまったのです。
やはり、最初に入会金を払ったということから、その元を取ろうという意志が働いて契約を結ぼうという気になってしまったのでした。
やはり詐欺会社は、こういう人間の心理をきちんと勉強しているのでしょうね。
そんなことをしなくても、まっとうに働けばいいと思われてならないですね（笑）
その50万円のお金を払ったにもかかわらず、ああだこうだ言い訳してなかなか攻略法情報教えてくれなかったので、おかしいと思い、クーリングオフを出し、それで返還してくれないので弁護士に依頼してようやく返還されたという苦い経験があるのです。
やはりパチンコ攻略法などないのです。
みなさんも、こういううまい話には絶対に乗らないようにしましょう。
こういう人たちは、悪事をするためには労力を惜しまないで、しかも心理学を駆使してまでやってきますから重々、ご承知を！（笑）
また各種保険の金額の契約を取り付けるための、金銭プランも同様にただ押すだけでは契約してもらえないのです。
やはりトリックが必要なのです。
また、経営者など営業する立場だけでなく、消費者もそういう部門について勉強や経験を積む必要があるでしょう。
要らなくなったものをお金に換えるには、従来は中古屋にうるのが常識でしたが、今はヤフオクやメルカリといったネットオークションやネットショップに出品するのが常識になっています。
難しいマニアックな4000円前後する本を中古本屋に売りに行くと、どう頑張っても、200円がいいところでした。
しかしそういったネットにだすと、1000円以上で売れる事は普通です。
ゆえに、私はここらで売るのが日常になっています。
しかし、中古本屋もそのくらいの安値で買うのは致し方ないのはわかります。
その店を営業するために、その店の家賃、光熱費、その店で働く人のための人件費、その店のための広告費などいろんな経費がかかるのですから、やはり安く買い取る必要からどうしても、100から200くらいでしか買えなかったのでしょう。
その事情はわかっていますから、批判するには当たりません。
しかし、ネットオークションやネットショップに無料で誰でも出品できるとなれば、誰でも出品するようになるでしょう。
そこへのアクセスは、誰もが持っているスマホやパソコンからアクセスできるのですから。
ゆえに、私はここに出すのです。
そういう場所があることを知り、そして出すということを知るにもやはり消費者の方も主体的に学ばなくてはつかめない性格のものなのです。
それもまた、選択の理論でしょう。
そういう部分についても営業する立場の人は研究する必要があるのは言うまでもないのです。
そういったいろんな選択肢の中から買ってもらう、あるいは営業でなくても選択してもらうための創意工夫の内容については、そういった類の本をたくさん読むなり勉強するなりする事が重要でしょう。
あまた選択肢のある状態の中から最上のものを選択させるか、それはやはり経済学のみならず政治学でも重要でしょう。
故に経済学以外の分野に携わっている人にも、また一般人にもこの本の有益性は高いでしょう。
その選択肢の合理性をめぐって、この本では、いろんな学者の立場を引き合いに堕して、その合理性の内容を詳らかに論じているのです。
最上のものと思われるものを選択してもらう…これは、商売やビジネスには当然重要性はありますが、もっと視野を広くして、環境や公害といったものまでも考慮に入れた視点がほしかったですね。
まあそういう不満はあれど、かなり深い内容の書物だったので、人様には勧められます。
1989年が初版ですが、版を重ねて、2016年に発版されたものを私は購入し読みました。
これだけ昔のを、近年まで発版されたのですから、その内容の良さが口づてに伝わってきていたのでしょう。
●この本は以下よりどうぞ！
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それは、まず入会金を出してもらうなど安い買い物をしてもらってから、勧めるのがいいようですね。
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それもまた、選択の理論でしょう。
そういう部分についても営業する立場の人は研究する必要があるのは言うまでもないのです。
そういったいろんな選択肢の中から買ってもらう、あるいは営業でなくても選択してもらうための創意工夫の内容については、そういった類の本をたくさん読むなり勉強するなりする事が重要でしょう。
あまた選択肢のある状態の中から最上のものを選択させるか、それはやはり経済学のみならず政治学でも重要でしょう。
故に経済学以外の分野に携わっている人にも、また一般人にもこの本の有益性は高いでしょう。
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1989年が初版ですが、版を重ねて、2016年に発版されたものを私は購入し読みました。
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