三田一郎 『科学者はなぜ神を信じるのか?』

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この本の表題をみると、科学者たちはどの人たちも共通して神を信じていて、どの人たちも共通して同じ理由で信じている。

その共通項がこの本で読めるのかな、と思いきやさにあらず.

いろんな科学者を引き合いに出し、それぞれがいろんなスタンスで神を信じてその度合いや内容は様々であるということがわかりました。

また人間の知りえることにはいくら研究がおこなわれていても限界があるので、その限界ゆえに神に対して畏敬の念を抱いているのかな、ということでもないようですね。

この本の表題をみると、科学者たちは必ず神を信じているというとそうでもないですね。

やはり絶対に信じないというパターンもあることがわかりました。

ここに登場している科学者たちはたいていキリスト教徒のようでしたが、ピタゴラス(BC582~496)だけは違う神を信じていたようですね。

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ピタゴラス


彼はゾロアスター教の信者だったようです。

ピタゴラス「霊魂を静めるには欲望を極力抑え、かつ美しい音楽を聴きながら哲学を議論すべきだ。」というモラルの元、7本の弦を張ったハープににた楽器をつくったようですね。

美しさの象徴である夜空、宇宙を数学で表現できるはずだ、という気持ちであったようです。

音楽や宇宙にのように美しいものを神はどのように創ったかを知りたい、というあくなき好奇心がいろんな物事を深く探求していくことになったということですね。

そのピタゴラスが地動説の先駆けであったとこの本の著者は言います。

ローマ帝国の時代においては、キリスト教が国教になり、宇宙の中心に神が存在する地球があり、太陽やほかの天体は神の手によって天球上を動かされているのだという教えを維持しないことには、キリスト教を国教化することはできない。

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ゆえにローマ帝国は、天動説を採らざるをえなかったのですね。

キリスト教の正統性になったのですね。

その際に、アリストテレスの理論が柱になったようです。

これは、その理論の膨大さゆえに、当初は誰も反論できなかったようですね。

その後になって、コペルニクスによる『天球の回転』という書物や、ガリレオ.ガリレイジョルダーノ.ブルーノケプラーによって地動説は覆されていくのです。

コペルニクスは司祭であり、神そのものを崇拝し、愛していたようです。


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コペルニクス

敬愛する神はどのように宇宙を創ったかを少しでも知りたいというあくなき欲求があったようですし、ガリレオ.ガリレイはカトリック信者だったようで万物の創造主である神がなぜ宇宙をこのように創ったか。

それを知るには数学という言葉で書かれたもう1つの聖書を読まなくてはならないと考えていたようです。

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ガリレオ.ガリレイ


ジョルダーノ.ブルーノも修道士で、ケプラーもプロテスタント信者で、惑星がいかに動くのかを解明することで神の意思により近づこうとした、ということです。

ここで興味深いのは、どの科学者も宗教に入っていたということですね。

それゆえに、その教義について程度の差はあれ学んでいて、その内容について理解していた。

それが各人に内面化していたゆえに、それを完全に離れることなく、それを自分の理論の構築に利用していたということですね。

私のようにほとんど宗教にこだわりを見せずに、一部だけしか取り入れない人にとっては、その理念を少しばかり利用することはあっても、それが第一ではないというモラルの人間には構築しようのない理論ですね。

しかし幼少のころから宗教の教義を学んできた人にとっては、理論構築に重要な部分になっているということでしょう。

そして神というものに畏敬の念を持っている。


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日本のように、そういう家庭が少ない国の民にとってはそうなりにくいのは理解できます。

ゆえにここからもわかることは、人間というものは保守的な存在である、ということでしょう。

自分がえてきた情報を少なからず利用しないことには、自分のモラルも理論も構築できないということですね。

以上挙げた後世に偉大なる足跡を残した科学者たちは、生まれながらにして宗教が家庭にあるという元でなければ、以上のようなモラルを持てえたからは保証のしようがないですね。

その他、ニュートン、ファラーデ、マクスウェル、スピノザ、ルメートル、アインシュタイン、キルヒホッフ、プランク、ボーア、ヘイゼルベルク、パウリ、ディラックといった科学者たちの偉業と神とのスタンスを例示していますから、非常に興味深く面白いです。

この本は何回も読んでいきたい衝動に駆られている昨今です。

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