朝野賢司ほか 『デンマークのユーザーデモクラシー』

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新評論においては、日本を含め、いろんな国が模範としないといけない政治経済を中心にしたの分野がたくさんある気がしますね。

特に、福祉分権化の分野においてですね。

これから高齢化を迎えるというか、すでになっているゆえに、それを先に経験し、その理論を確立している北欧国家、特にデンマークスウェーデンにはそういったもので学ぶべき点は多いのです。

ただし、完璧な国など存在しないですから、これらの国を神のように崇めるということではないです。

やはり欠点が浮き彫りになったら、そこは距離を置いて、いい意味での批判精神が必要です。

また、戦前までの日本は中央集権体制を敷くことで、統制の取れやすい国にして戦争を遂行しやすいようにする必要があったのです。

しかし、その残滓をいまだにひきずり、そこから分権をすることを怠ってしまったがために、地方から多くの人が職業の選択肢の多さや雇用の安定にあこがれて中央に集まるようになってしまい、その反動として、地方は時代遅れの文化のまま、そして地方には働き手がいないという弊害が残ってしまっているのです。

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最近このブログで紹介した『やさか仙人物語』は、島根県のやさか村にちょっとした旅行に来た青年たちが、その村の過疎化や農業、酪農のなり手のない状態を嘆いて、そのままその村に居ついてそれらの仕事のなり手になり、そしてそれを見習っていろんな人がIターンやUターンをしてきてそれらの職業に就き、それゆえに、その村が栄えた、というエピソードの話でした。

確かにまだなり手の不足という面など課題はあるものの、こういう社会貢献にバイアスを置いて仕事をする、ということの重要性を認識せざるを得なかったですね。

こういう地方での人不足は、やはり分権が進んでいないからですね。

それはやはり政府だけの課題ではなく、やはりそういう人が多ければ多いほどいいのですから、それに貢献したいという人がいるならば、自らそういう仕事に就こうと思いたって、IターンUターンをしてみることをお勧めしますね。

北欧の分権化は、やはり日本が学ぶべき点ですが、それは政府だけの課題ではなく、国民自ら行動することが大事でしょうね。

自分の生まれ育った地方が繁栄してほしいと願いながら、自分は東京の仕事で頑張るなどというのは本末転倒と思うのですがどうでしょうか?

この本『デンマークのユーザーデモクラシー』ですが、これはデンマークの福祉社会についての研究ですがやはりキーワードは地方分権にあるのがわかります。

地方への権限を大きくすることで、その地方での必要事項の決定をスムーズに生かすことができるからですね。

福祉の分野における事項も例外ではないのです。

80年代において主要首脳諸国が財政、貿易赤字になり、高失業を更新する中、デンマークも例外なくその2つの赤字を計上しました。

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しかし、90年代半ば以降「デンマークの奇跡」といわれる復興を成し遂げたのです。

景気回復を図る中、スウェーデンデンマークは高い社会保障を維持し続けたのである。

しかしスウェーデンは、90年代前半のバブル崩壊を経験する中、11%の高失業率を深刻な財政赤字を経験したが、デンマーク3%以内のとどめる経済運営を維持したのだといます。

この国の政権党であった、そして今も政権党である社会民主党の手腕の素晴らしさがわかることですね。

しかし、やはり人間の行動様式というのは、古今東西そう変わらないのですね。

失業しても申請すれば、お金がもらえるということになれば、やはり働かなる人が大勢出てしまう、というのは同じですね。

そこで、社会民主党の採択した決定事項は以下だったようです。

失業給付期間の上限設定
失業者への能力開発事業の実施
条件の良い有給休暇制度の導入


それらの詳細については、本書を読んでいただくとしまして、高福祉国家として、他の先進諸国と違うのは以下の政策ですね。


租税、社会保障負担率のほぼ半分、これを一般税制で賄う 
課税自主権が地方に認められている
教育、医療、その他支出は極めて大きい
それらの給付を担っているのは地方政府である



これらの事項を学ぶのは、やはり日本もこういった面が必要ということだからにほかなりません。

しかし、これらを全部そのまま日本に導入するのは、絡み合いを考慮しても難しい、そして不可ということもあります。

しかし、どういう根拠でこれらが必要で、必要ならばいかにして導入が可能かを研究しながら、できるものは導入していくことが必要でしょう。

読者も、こういった本を読んで、必要と思うのなら、それを支持する議員立候補者を選ぶ、そしてその政策を支持する、また自分にも社会に必要と思われることがあるなら日々の生活で実行していく、ということが大事でしょう。

この本の2章以下には、デンマークの福祉に実際に携わる人たちの日々のドキュメントを現地に赴いてルポした内容がつまびらかに書かれています。

如何に福祉が進んでいるかを垣間見ることができますが、それでも先に書きましたように、完璧な制度などないのですから、そこは留保を心に留めておいて、何か欠陥はないか、日本がこの分野で優っているものはないか、などということを考え探しながら読み進めていくのが大事でしょう。

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