プリス.ロランほか 『エコロジストの実験と夢』

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この本は、エコロジストたち4人による対談という形式になっています。

非常にどの対談者からも学べる一家言があって勉強になります。

この本のみならず、人間社会の経済的成長の意味についていろんな問いかけが学問に携わる人たちの手によって書かれているのを読んで、私は考えさせられましたし、その考えをいかに生活の中に活かすか、そして行動するかが大事であり、そういう事を考え行動する人が多ければ多いほどいいという学生時代からの考えに変わりはありません。

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変わりないどころか、更にこの本を読み、その思いを強くした気がします。

経済成長こそが人間社会の至高の手段である、と考えている人にとっては、いろんなものを人が消費していけばいいのであり、それ以外にはほとんど目もくれていないのが現状でしょう。

例えば、今日パンを買い、食べきれなかったら次の日に持ち越すのではなく、食べきれなかったら捨てて、また新たなパンを買うという思考様式の方が経済成長には望ましいことなのですね。

ことは食べ物だけでなく、いろんな消費財についても同じですね。

使いきれなくなるまで使うのではなく、すぐに捨てて新しい物に買い替える方がいいのです。

事実、日本にはそういう人が多いからこそ、短期間で成長が可能になり、列強の仲間入りができたのですね。

逆に、いつまでもものを大切に使い、使いきれなくなるまで使い続けるのが当たり前のフランスイギリスは、列強の仲間入りするまでに何百年もかかったのは、そういう事情もあるのですね。

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使って捨てる…それで問題が生じないのならば文句は言いますまい。

電化製品を捨てることによって、それを工場や倉庫に運んで分解してリサイクルする。

それでも、全部リサイクルできない部分もでてくるのです。

それらに関しては燃やすのですが、それによって大気が汚染されるし、それを吸った人は何らかの具合の変化、もちろん悪いことが起きるのです。

リサイクルしないで、その物をそのまま全部燃やすことも当然なされていることです。

それではなおのこと悪いのは言うまでもありません。

食べ物でも同様です。

食べ残して捨てることで、普通の家庭ではごみ収集車によって清掃工場にもっていかれて、燃やすわけですが、それによって燃料もかかりますし、二酸化炭素の発生につながり、大気汚染にもつながるのです。

ですから食べなかったものに関しては、捨てずに次の日に持ち越せばいいのですが、それでは経済成長にとっては都合が悪いのですね。

ですから経済成長にとって望ましいのは、どんどん物を買って、それを短期間でどんどん捨てて、新しいものに買い替えるのがいいのです。

しかしそれでは地球環境にとって良くないですし、自分たちの住環境も悪化させていくことにつながるのですね。

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それを心しておかないといけませんね。

私が、大学時代の某講義で、「生ごみは水気を含んで燃えにくいから燃料がかかる。

そして燃焼することで二酸化炭素が発生するから、生ごみは家庭の庭にある土に埋めるのがいい。

そのことで、土の中のバクテリアが生ごみを分解してくれていい土になる。」


ということを教わって、私は今もそれを実践しています。

この本では、経済成長にとらわれた私たちを批判して、

「私たちは、思い出を消費するのではなく、忘却を消費するように義務づけられている。

傷んだリンゴで砂糖煮を作ったり、古くなったパンで菓子を作ったり、前日の焼肉の残りで肉団子の料理を作ったりはしない。

この社会の構造そのものが成長を続けてゆくことを不可能にしている以上、これらの構造を変えればよい。」


といっているのです。

人間社会の歴史を垣間見れば、経済成長などなくても、人間社会は存続してこれたのであり、それなくして人間社会は成り立たないという議論には説得がありませんね。

しかし、それが可能なのは、江戸時代のような生活に甘んじなくてはならないということなのか、という反論が出そうですが、いろんな試行錯誤を繰り返した挙句、それしか方法がないのならば、そんな生活に甘んじるほかないのでしょうし、私もそういう生活を覚悟しなくてはならないのでしょう。

しかし人間の叡智は素晴らしいものであり、いろんなこれまでの科学の積み重ねと試行錯誤によって、いろんなものを創造してきたのですから、江戸時代のような生活でなくても、それは可能であると思えてならないのですね。

それは科学に携わる人だけでなく、一般市民の人たちも想像し、創造していかないけないでしょうね。

この本の対談者の1人は、「さまざまな価値の全体、人間の知識の関係全体が変わらなければ科学は変わりえない。」といっているのですが、まさにその通りですね。

理論を並べるだけ、あるいはそれらを読むだけでは何の意味もないのですね。

行動に移さなくては。

人間が生きていくことそのものが環境破壊につながっているのですね。

ですからそれを軽減するためには出産制限(Birth Cotrol)の必要性は、いろんな反成長主義の学者によって説かれてきました。

『人口が爆発する!』という本でもそういう事が書かれていたのを思い出しました。

「出生を意識的なあるいは無意識的に制限することは、どんな社会にもどんな種にも存在した。

逆に無制限の人口こそ人工的で自然に反するものだ。」

という興味深い箇所をこの本で見つけることができました。

地球環境のために、Birth Cotrolというのは一般には考えることは難しいですが、それでもいろいろ本を読むことで、それも可能になると信じています。

利潤追求は世界規模で浪費招くのですね。

第三世界の農業品の輸出は、一部の特権階級の人たちが、西洋の製品を買えるだけである、という興味深いことが書かれていました。

やはり、成長主義には、やはり無批判でいていいのではないのですね。

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良き社会のために、どうすればいいかを考え行動していくことをいつまでも継続していくことが大事なのですね。

それは、何度もこういった本を読み続けることによって可能になるのですね。


宣伝と同じで1回みたただけでは買う気にはなれない。

何度も何度も見ることでようやく買う気になるのです。

それと同様に、良き社会のために行動するのは、やはり何度も幾冊もこういった本を読むことで初めて可能になるのですね。

そういうものです。

ですから良き社会を目指したいと思う人には、こういったたぐいの本を多数読むことをお勧めしているのです。

この本も、そういう効用のある本として非常にお勧めしたいです。

しかし、かかれた内容はすぐに忘れてしまうので、このように私のように書きとどめておくか、いつまでの大事に保管して何度も読み返すことが重要でしょう。

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エコロジストの実験と夢 (1982年)


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