中西信男 『ナルシズム』

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ナルシズムは、本人が自分に対する自惚れをしているだけだから、そんな人は勝手にうぬぼれさせておけばいいんじゃない、そういった人にかかわらなければいいんじゃない、と単純に私は思ってましたが、それで事済むわけではないということがこの本を読んでわかりました。

わがこと、自分がこれから先そういう人間を身内からも、まわりの人間からも生み出さないようにする努力をしていかないとダメである、ということですね。

ナルシズムの語源はナルキッソスという古代の物語に出てくる人物で、自分の姿や肉体にのみ愛や性欲を感じていた人のようです。

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その心理的な病理の内容は、目立ちたがり屋で、犯罪を犯しながら良心が咎めない、悪いことは全て他人のせいという思考回路の人のようです。

それではなぜそんな思考になってしまうのかを分析してみれば、本当の自信からきていない、互いや劣等感にさいなまれる気分の間を動いている、ということですね。

更にそれはなぜかと分析をすると育った家庭にあるのだということですね。

親から愛情をもって育てられなかった人はそういうようになってしまう、ということですね。

これは誰もが心して自分の子に接しなくてはいけないことでしょう。

親からの称賛と一体感は、非常に大事であるということ。

それがないと病理的な人格に育ってしまう、ということです。

またのちにそれをみたそうとする。

自己顕示欲の旺盛な人間になり、しかも横柄な人間になる。


それをアイドルや宗教のカリスマ的な指導者に心も奪われることになる。

しかし、そういったアイドルや指導者がなくなると、自分も後を追って自殺したりするのである、と結論付けているのです。

そういう家庭で育った人は成人してから、規則、法律には反抗的、利己的に人を利用する。

人だます、詐欺、虚言症になる
という弊を挙げているのです。

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私もこういった同じことを他の本で読んだことがありますし、大学の心理学で学んだ記憶があります。

こういった内容を読むとやはり子を愛情をもって育てるということは非常に大事なのでしょう。

親からの口愛的な欲求や口唇欲求が満たされないと攻撃的になる、ということですが、親が子をかわいがり、キスをしたり頬擦りをたっぷりすることで、子は人の愛情を感じ、人とのコミュニケーションを上手くしていくことができるようになる、ということですね。

また他の本で読んだことがあるのは、「サイコパス」という人格の人についてですが、このサイコパスという人格は、過ちを犯しても絶対に謝らないし譲らない、人を意のままに支配しようとする、人を役職や学歴といった物差しでみて接し方を変える、ということですが、そのサイコパスの人が出てくる割合は古今東西変わらないということですね。

なるほど教育が普及しても古今東西、犯罪はなくならないですし、やはりそのために自分を防御するためにその備えをしていかなくてはならないのでしょう。

私のスマホには毎日詐欺メールが届いています(笑)

勿論、こういったサイトには一銭も出しませんが、そういうサイトを運営している人たちはやはりサイコパスなのでしょうか?

あるいは、愛情のない家庭に育った故のナルシズムなのでしょうか?

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そこは厳密な調査が必要ですが、やはり子には愛情をもって接していかなくてはならないようですね。

愛情をなくして育った子はどうなるかはこれまで観てきた通りです。

しかしそうはいっても、やはり子を愛せないのに人の親になってしまう例はやはり古今東西出てきてしまうのは致し方ない事ですね。

しかし、そういうナルシズムをもった子にさせたくない、という人がいるならば、やはりそういう接し方を最優先にしていかなくてはならないでしょう。

そのためにこういう本があるのですからね。

こういったナルシズムやサイコパスの人間が出てきてしまうのは仕方ないといってあきらめるのではなく、そういう人間が出ないように自分は何をしたらいいのかを考え、行動するというスタンスが大事なのだと思いますね私は。

これは何も、教育に携わる人だけでなく、一般人にも課されたことであるのは言うを待たないです。

同じ心理学研究の学者として、このブログでは小此木啓吾氏の本を多数紹介してきましたが、その際も一般人民間人のかたも、心理学を学び、病理を生み出さないように努めなくてはいけない、ということを痛感し、その旨を書いてきましたが、その思いに今も変わりはありません。

ナルシズムな人間として、ダニエル.シュレーバー、岸田劉生、北大路魯山人、アドルフ.ヒットラーといった人の例をこの本ではあげていますから、どういう家庭で幼少期を過ごし、その後どんな異常な人生を送ったかを詳らかにしていますから、興味のある人は読んでみるのがいいでしょう。

●この本は以下よりどうぞ!
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ナルシズム―天才と狂気の心理学 (講談社現代新書)

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