的場昭弘 『マルクスとともに資本主義の終わりを考える』

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マルクスが創造した社会主義の理念は、91年以降の社会主義国家の消滅により、意味のないものと思われがちですが、実際はこの人の思想を再度研究する人は後を絶たないように感じます。

今の資本主義社会に内在する問題点を彼の思想をもって研究する必要性が大いにあるからでしょう。

資本主義は絶えずモノやサービスを生産し、売り続けなくては生き残れない社会を作る主義です。

モノが国内で不足していれば、その生産は続けていくだけでいいですが、モノが蔓延して売れなくなれば、その売る場を海外に移さなくてはいけないことになります。

その売る場の獲得競争、そしてそのエスカレートが明治期から始まる列強による戦争の数々だったのです。

そういった歴史を踏まえて、資本主義に内在する矛盾を解決するためにマルクスは社会主義の理念を打ち出したのです。


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マルクス

その理念を実現すべく、最盛期には地球の半分に迫る勢いで社会主義国が出現したのですから、マルクスは偉大なカリスマだったのですね。

しかし、そういった歴史から経験理論を学び、獲得競争や戦争による手段ではなく、発展の方法が、第二次大戦後に開発されましたが、それでも熾烈さはないものの、やはり売る場の獲得競争は行われてきました。

それでもうフロンティア(売る場)がなくなっているのが現代であり、世界各国で低成長が続いているのが現状でしょうか。

しかし、経済成長はどんな国でもできるものではないのです。

モノつくりのための適度な風土、国民の教育、流通のための気候が快適でありかつ円滑な道路の存在、言語の流暢さなど、こういった要素は不可欠であり、どの国でも産業化ができて、かつ経済成長が可能な国は地球上でも限られているのです。

それでもなおかつ成熟化した先進国が成長を遂げなくてはならないために、いろんな国に援助をして無理やり成長を促しているのです。

アメリカは、それを拒んだ国の政府に対して、革命する団体をお金で買い取り、革命を組織したというのです。

これには驚きました。

そこまでして成長しなければ先進国やアメリカは崖っぷちに立っているのか、ということですね。


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モノを作り、それを売り、そこから上がる利益を貯金し、年金としてプールして老後は悠々自適の生活を送る。

これが望ましい資本主義の形であるとすれば、もうその資本主義は破たんしていることになります。

国内では物が売れずに、低成長を続けている。

その販売の矛先を海外に向けても、先に書いたようにその国は限られている。

また、少子高齢化社会によって年金のもらえる額は微々たるものになっている。

そうですね。

老人の数の方が圧倒的に少なく、働く人の数が何倍も多いピラミッド型の人口構成であることによって年金制度は成り立つのであって、それが逆になってしまえば、成り立たなくなるのは自明の理ですね。

そのうえ、年金をずっと払わずにいたにもかかわらず、貯金が尽きたからといって生活保護を貰いに来る人が後を絶たないのです。

今年の生活保護申請者は211万人であり、その受給額は3兆8000億円に上るようです。

これはもう、年金では自分の老後は賄えないし、いわんや生活保護にも頼るのは遺憾なことでしょう。

これから申請する人は増える一方でしょうし、それゆえに貰えても支給額は大幅に減らされることは間違いないでしょう。

これからいろんな要因が絡んで低成長が続くのは明らかでしょう。

年金も経済成長があって初めて可能なのですから。

というのは、年金は国民が払ったら、それが同時に投資信託に入れられるのです。

そのからくりがわかれば、経済成長は必要なのはわかるでしょう。

しかしいろんな要因で低成長は続く。

ゆえに、年金だけ入れていればいいという話ではないのですね。

ゆえに、自分の老後は自分で賄うという時代がそう遠くない気がしますね。

しかし興味深いと思ったのは、江戸時代には、そんな経済成長という概念がなく、家族が複数の世代が集まって同じ家の中で暮らし、それぞれの家族がその内で家族全員を賄っていたのです。

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それが崩れたのが明治以降なのです。

ですから、現代の経済成長という概念などなくても人は生活していける、ということですね。

年金も当然、江戸時代にはなかった概念なのですから。

でも単に江戸時代に戻れという短絡的な話ではないのは確かでしょう。

こういった事を考慮に入れて、これから先、国民が行き先を模索して、行動していくことが求められますね。

私は、年金や生活保護に頼らずに生活していける道を模索し、行動していこうと思います。

資本主義は終わったのでしょうか、どうなのでしょうか?

そんな大仰なことを考えざるを得なくなった本ですね。

ゆえにこの著者の他の本も読みたくなりました。

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