ビルエモット 『日はまた沈む』

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この本は、日本の繁栄の時代の変遷を扱ったもので、読んでいる人に非常に緊張感をもたらす本であることに違いはないと思います。

80年代に、日本は非常な繁栄を享受することができました。

85年から86年には、6大都市の地価が2年になりました。

そして、85年の為替レートの急激な変動において、輸入品が安く手に入るようになり、海外旅行も簡単に行けるようになりました。


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87年12月、JALの持ち株の34.5%を売却しました。

また国力のバロメーターの1つは、モノづくりの能力にあるはずです。


良い製品を作れるかが、国の命運を左右することになるのは当然です。

日本は世界に冠たるモノづくり大国であったことは間違いありません。


その例として、乗用車の「日産」をこの本では挙げられています。

その日産は、労務管理と品質管理が非常にレベルが高いのです。


労務管理では従業員が参加するQCサークル、品質管理では統計的アプローチカンバン方式が他国と比べて際立って優れている、ということをピーターウィケンズ『ニッサンへの道』という本で紹介されていたそうです。

特に、日本人の自社への忠誠心の強さを強調しているのです。


このような例がいくつも列挙されていて、日本の繁栄のほどがありありとよみがえってくることは間違いないでしょう。

しかし、その繁栄はいつまでも続かないだろうというのが、この本の作者であるビルエモット氏の主張です。

この氏以外にも、何冊か本を読めば、そのことはわかります。

エモット氏が曰く、日本は「慎み深い国から高慢な国」になり、「勤勉な国から快楽追及の国」になり、「若者が多くいる国から年金生活者の国」になるということです。

また、「1億総中流社会」と言われるほどの、平等な社会も揺らぐということもここで書かれています。

この本は1990年に書かれていますが、現在の日本を見ればわかるように、「1億総中流社会」などというものではなく、厳然たる格差社会です。

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そのことを当時予見できていたエモット氏は慧眼だといわざるをえないです。


野村総研「ニューリッチ」の定義は、1億円以上の資産がある人ということですが、ニューリッチの出現で貧富の差が拡大していくだろう、ということをエモット氏は言っているのです。

ニューリッチの特徴としては、

土地売って郊外で暮らしている

両親が資産家でそれを相続している

事業経営(レストラン、ビデオレンタル、インテリアデザイン、不動産業、旅行業)をしている


の3つを挙げています。


ビデオレンタルとは古めかしい事業で、今はこれをしても絶対に儲からないだろう、ということは明白ですが、こういった経済学の本に取り上げられていたということは、相当儲かっていた業種なのだなあと驚愕の思いにさせられますね。

教育費が高騰していき、実力のみでは良い職業につけなくなるだろうというのがエモット氏の見解でした。

厳然たる学歴社会の到来を予測していたのですね。

その通りですね。

教育費の高騰で、東大に行くにも1000万円以上の年収のある人でないと東大にはいけない社会になってしまったのですね。

そのことは、森永卓郎氏の本でも書かれています。

森永氏も、また私が大学時代にお世話になった東大卒の教授にしろ、普通の家庭育ちで、都立青山高校に行き、高校時代は遊びに遊んだにも関わらず東大に行ったようですが、そんな悠長なことではないようですね、今は。

そして医療費ですが、2010年には、年配者の医療費はGNPの40%にも上るだろうという見解を出しています。

この本が書かれた1990年には、「そんなすごいことに?」と疑問を出されそうですが、高齢化社会になれば当然のことでしょう。

こういった先々のことを80年代に繁栄を享受していた人たち(ほとんどの日本人がそうだったでしょうが)は考えていたでしょうか?

非常に頂門になる見解だったと思います。


エモット氏はこの本で、「年配者は収入以上の金を引き出して使う。貯蓄額が低くなると、日本は資本の輸入が必要になり、赤字経常になる。」と書いています。

この箇所を読んで驚きました。

実際の年配者は、将来を危惧してお金を貯めこむのではないかな?というのが通念になっているからです。

しかし研究者として、他の諸外国の例を挙げて、こういうふうになるという予想をしていたようですが、そうではないでしょう。

そうではなく、やはりエモット氏の反対で、昨今の日本の経済が不調なのは、高齢化による面が大きく、高齢者向けの商品が開発されることが少ないからだという面も大きいでしょう。

これからは、高齢者向けの商品開発の必要性を、堺屋太一氏『高齢化大好機』という本に書いていますね。

昨今の日本は、経常赤字の月が多いですが、それは2011年東日本大震災による影響が大なのですね。

しかし、この本を読んで驚いたのは、「シルバーコロンビア計画」というものがあって、オーストラリア、スペイン、ブラジルに日本人の退職者のための村をつくる計画があった、ということですね。

また、老人ホームの永代使用料は4000万円で、それにプラス毎月の使用料が必要ということですね。

この本が書かれた90年には、こういう相場であったようです。

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しかし、繁栄を享受していた80年代には、こういった先々のことは全く視野に入れていなかったのですが、年を経るごとに、周りの人間も高齢化してきて、そういうことを考える岐路に日本人は立たされているなと感じますね。


この本が書かれた90年には、「まだそんなこと…」みたいなニュアンスがすごく感じれたと思いますが、私は頂門にしたい書物ですね。

この本を読んでわかるように、日本やその他あらゆる国の歴史を見てみればわかるように、一国の繁栄がいつまでも続くわけではないのだから,そのためにサラリーマンとしてだけ稼いでいれば安泰などということはないのだから、それから何をすればいいのか等を考え、その方法を探し、行動していくことが重要だなと感じた次第です。


26年も前に出された本なのにも関わらず、いまだ新本で入手可能だから驚きです!

やはり、そんな昔に書かれた本でも、今読んでも学ぶことが多くあるからでしょう。

この本はこちらからどうぞ!



日はまた沈む―ジャパン・パワーの限界

その他おススメ図書
堺屋太一 『高齢化大好機』
http://hair-up3times.seesaa.net/article/428991133.html?1457854133











リンク http://blog.livedoor.jp/hammerdc/

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