北原貞輔 『人類絶滅からの脱出』

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地球の環境問題は、私が学校というものに通い始めてからすでに社会科の授業で話されていたことです。

その分野に関する本は枚挙にいとまがありません。


この本を読んでみても、前途多難さが垣間見れます。


森の再生コストはその破壊コストよりも高くつくとか、植樹が地球環境にいいということでゴムの植樹をしたところ、環境破壊が逆におこったり、パインの栽培で赤土が流出したりと、安易に事は運ばないということがわかります。

今の産業経済活動を続けていけば、2050年には二酸化炭素の量が産業革命時の2倍になり、メタンガスは3から6倍になるという予測が立てられています。

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そうなるとオゾン層が破壊され、太陽からの紫外線が直接地表にあたり、人間の皮膚ガンや白内障、網膜障害、免疫力低下という病気を引き起こすのです。


このオゾン層破壊の原因は、私たちが普段何気なく使っているエアースプレイ、冷蔵庫、IC製造工程で使用されるフロンによるものなのです。


そのことは強く認識する必要があるのでしょう。

また酸性雨や砂漠化の被害も懸念されています。



砂漠化は年600万ヘクタールの規模で広がっているのです。

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その原因は過放牧、過剰耕作、森林伐採などに起因するものなのです。

また、経済的な収入を得やすい都会的な生活にも起因して、それがまた環境に問題を起こしているのです。

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産業廃棄物の中で、リサイクル活用の高いものは全産廃のうちの2割にすぎない、という調査結果が出ています。

それに、まだ使用可能なコンピューターやテレビ、自動車、冷蔵庫、洗濯機などの処分にも環境に負担がかかる、ということも認識しておく必要があるのでしょう。


また水の汚染についても指摘しておいていいでしょう。

工場排水や家庭排水、農業での肥料や農薬、害虫駆除のための薬剤なども水を大いに汚しているのです。

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これは、私たち現代人が、便利な生活を営むようになってから問題化したことなのです。

そういった生活を営まなければ、地球がもっている浄化作用できれいになるのです。

たとえば、落葉は小動物や菌類、微生物が分解します。

それで、窒素化合物と二酸化炭素になるのです。

窒素化合物は、土壌の中で無機化されて木の中に入ります。

二酸化炭素は、再び木に吸収されるのです。

このように循環していく過程で浄化されるものなのです。

そして、農耕は取り出したものを補充して農地を完全に元に戻さなければ継続的に農耕を営めないのです。

ですが、決まった面積の農地内での連作や過度な農薬や肥料の投与で土壌は疲弊し、それだけでなく汚染まで招いているのです。


私たちが出来ることとして、1反で家を建てて野菜と米を作れば家族5〜6人が食べていけるということです。

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年金制度の崩壊し、老後の生活の不安が叫ばれていますが、それは無理やり都会生活をしようとするからで、農耕生活をして暮らしていこうとすれば、そんな不安は解消されるといった森永卓郎氏の言葉が思い出されます。

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森永卓郎

また、太陽光発電の家庭への導入も環境にいいことに違いはありません。

また、生ごみを土に埋めることによって環境の負担を減らす、ということも今から行動することは簡単ですし、私も今しています。

生ごみは水を含んでいて燃えにくいので、石油をかけて償却しなくてはいけない。

しかしそれでは燃料もかかりますし、二酸化炭素を放出してしまい環境に悪い。

であるならば、土に埋めてしまうのがいいのです。


すると土中のバクテリアや微生物が分解してくれていい土になるし、環境に負担がかからない、それどころか環境にプラスに作用するのです。

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今や現代人が生活を営むこと自体が環境破壊になる、ということは今一度認識する必要があるでしょう。

そして、その負担がかからないようにするためにはどのようなことをするのがいいかを考え勉強し、行動していくことが現代人に課せられた課題だといえましょう。


そういった行動をすることで、栄誉がつくわけでもないですし、お金がもらえるわけでもありません。

でも行動していかなくてはいけないのです。

多くの人がそういった行動をとることで、相乗効果を生み良き方向へもっていくことが出来るのは言うまでもありません。

たとえば、経済不況で普段1つのモノを2年半使っていた人が、5年に1回買うようになったら経済効果は半減以下なのです。

しかし、そのものを捨てることによって焼却しなければなりませんから、地球環境には負担になりますが、倍の期間使うことで地球環境への負担は半分になるのです。

ですから経済不況というのは、実は環境にいいことなのです。


しかし、経済不況になれば、どうしてもマスコミの論調は、どうにもその不況を克服することだけに論点が行くのです。

本当に地球環境にいいことをするのであれば、経済活動を縮小することが望ましいのです。

その際は、ワークシェアリングということも視点に入れなくてはいけません。

この本を読んで、そんなことを考えてしまいました。

●この本を読みたいかたは以下を!
  ↓


人類絶滅からの脱出―総合経済の認識に立って

その他、参考図書
  ↓
21世紀も人間は動物である―持続可能な社会への挑戦 日本vsスウェーデン







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