ティモシーマッカーシー 『おカネに目覚めよ!日本人』

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 「投資」ときくと、平均的な日本人は、どういう印象を持つであろうか。

 「そんな危険なことはすべきではない。それをするよりも、しっかり働いて貯蓄に励むべきだ」

 
というのが一般的なところではないでしょうか。

 この本の著者である、ティモシーマッカーシー氏によると、二十数年まえのアメリカ人もかつてはこういった思考法が、一般的だったといいます。
 
 二十数年まえのアメリカ人も、普通預金ではなかなかお金が貯まらず、株に手を出し、一つの株に集中して買い、買った後は上がるか下がるかハラハラドキドキの生活であったといいます。

 自分の買った株が下がるのを見て、これ以上下がるのはまずいとみて、売りに出すと何週間後には逆に株価が上がったり、逆に、これ以上あがるのを期待してそのまま持ち続けていたら、株価が急落したりと、随分と株について辛い目に逢ってきたという
 
 その辛い経験から、アメリカ人は、一点だけに集中して買わない分散投資と、
株価が上がろうが下がろうが株をずっと持ち続ける長期投資を編み出したという。

 この著者も、この本の中で一貫して主張し続けているのも、この分散投資長期投資です。

 これまで、株に辛い目に逢わされてきたアメリカ人も、今や過半数の世帯がこの方法で、お金に不安の少ない生活を送っているのだといいます。  

 なぜ、この著者は読者に投資をやれというのだろうか?

 それは、自分が老後長生きしたときのことを考えて、リスクに備えよというのです。

 
今の、借金を垂れ流し続けている政府の下で、将来の年金などあてにできないのだ。

 これは、難しいことではなく、 「普通の人のための、普通の投資」だといいます。



 ティモシーマッカーシー氏は、投資をやるに際し、お金を三つのポケットに分けろといいます。

 1つは、貯蓄のポケットである。

 人生は不確実性に満ちている。いつ失業するか、いつどこで事故にあったり、病気になるかわからない。

そこで、とりあえず
ヶ月の生活資金を用意して、その金はいっさい手をつけてはならないといいます。

その生活資金の総量は、妻子持ちか、子供がいないか、ローンがあるかないかでちがってくるので、詳細はこの本の49ページを参照してもらいたい。

 日本人がする預貯金の額の高さは先進国のなかでも際立っています。

 平均的な日本人は、稼いだうちの6割を預貯金にまわす。

 
先進国一の高さである。2位のドイツ人の4割を大きく引き離している。

 しかし、預貯金の過度な信仰は危険です!

 その理由は、インフレに金利が追いつかないこと。それは、これまでの日本が幾度となく経験してきたことです。

 もう一つの理由は、 2002年のペイオフ解禁によって、銀行に預けた預貯金も、銀行が倒産してしまったら、元本1000万円までしか保証されないということである。

 それならば、この著者が薦めるMMF(預金よりも、若干利回りがよい。解約するときは、その日のうちに1円単位で現金に変える事が出来る。元本割れの可能性は少ないという特徴を持つ)や短期公社債投信(定期預金やMMFよりも利回りがよい)を手に入れたほうが良いようです。

 
 2つは、お楽しみポケットである。

 あってもなくてもいいが、ハラハラドキドキ感を味わうために、この本で著者が一貫して主張している長期投資とは反対の短期投資をしてみるのもいいとしています。

 それも株を勉強する機会であるという。

 しかし,念を押しているのは、せいぜいすってもいいという金融資産の1~2割程度でやるべきだという。
 

 
 3つは、一番重要な資産形成ポケットである。

 これは、前二者よりも重要だとしている。生涯幸福に暮らすために一番大事であるという。

  その基本で大事なことは、

投資先を分散すること(分散投資)
時間を味方につけること(長期継続投資)

 の二つだといいます。

これは、基本中の基本であるという。この資産ポケットでは、失敗が許されない。

 
他の細かいことはともかく、この書を読み終えた後も、この二つは永遠に心に残してもらいたいとも言っている!

 

 なぜ分散するべきなのか?
 しかも長期にわたって?


 それは、違う性質の会社(例えば、航空会社と石油会社など)の株はそれぞれ違う値動きをするので、リスクの軽減になる。

 さらに、株と違う値動きをする債券を所有していれば、もっと効果的な分散になるのです。

 
そして、これらを10年単位の長期にわたって所有し、あれこれ売り買いせず、継続的に投資を続けていれば、短期的な市場の変動のリスクから身を守れるのです。

 


 このように、商品(株や債券)を分散し、そのまま動かさずに30年間保有したらどうなるか?

 なんと驚くなかれ、10倍以上のリターンがあったという。

 100万円が30年後に1000万円以上になる!ということです。

 
この書の119ページにキチンとデータとして出ている。

 これは、読者として目の覚める、将来に希望の持てる事実ではないだろうか? 


 将来の、目に見えない不安に怯えるよりも、この本に書いてあることを実践してみてはいかがでしょうか?



ただしこの本は、株式の常として、「株は上がりもするし下がりもする。」ということを強調していないです。

確かに、長期分散投資をし続けて、何倍もの値段に上がった時に、それがいつまでもその値を維持し続ける、というわけではないこと。


その何倍もの値に上がっていた時に、人類がこれまで経験してきた「70年に1度必ずある大暴落があっても、証券会社や投資信託会社は一切責任を取らなくてもいい。すべて投資した個人の責任」ということを一切書いていないので注意が必要です。


要するに、長期分散投資の良い点、悪い点の両方をきちんと踏まえて、双方をよく吟味してから投資というものを始めるべきである、ということです。

長期分散投資、投資信託のいい点を書いた本

長期分散投資、投資信託の悪い点を書いた本


を両方読みながら吟味したうえで行動していくべきである、ということです。

また「株式投資全般」について興味を持ったかたは、短期投資、中長期投資などあらゆることについて勉強し、自分の投資スタンスを決めていくべきであるということが私にはわかりました。

まずは、長期分散投資や投資信託について良い点、全般について学ぶためにうってつけの本であると思いますので紹介しておきます。

●興味ある方はどうぞ!
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おカネに目覚めよ、日本人!









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