天木直人 『さらば外務省』

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元レバノン大使であった天木直人が日本の外務省の内部の実態をつまびらかに批評した本です。

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天木直人

1973年、アラブ諸国は対イスラエル寄りの姿勢を批判し、石油の対日禁輸措置を取りました。

それを受けて、三木武夫副首相が石油乞い外交、アラブ外交を地道に展開していきました。

天木氏も、これまでバノンに駐在してレバノンと日本の関係をよくするために働いてきました。

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レバノン

その努力のために、レバノンの人たちは、日本に対して、敬意と親愛あふれる国民という認識が出来たのです。

しかし、2003年の米国によるイラク戦争において、フランス、ロシア、中国は反対をしました。

しかし、日本の小泉首相が米国を支持したため、そのイメージが一挙に崩壊してしまったのだといいます。

このイラク戦争を起こすアメリカの理由は、「2001年の9.11の主要犯人であるオサマビンラディンをイラクが匿っているから。秘密核兵器をイラクが作っているからだ。」というもので、ほとんどの日本人は、この言葉に騙されてしまいましたが、実情はそうではないことは、ネットで調べればわかることです。

アメリカは、長年の貿易赤字財政赤字に悩んでいました。

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これを解消しないことには、ドルが暴落し、ドルが基軸通貨であることを止めなくては行けなくなってしまいます。

それを解消するためには、アメリカが貿易に強い製品を多く開発し、輸出が輸入を上回るようにする必要がありますし、財政の歳入を増やすためには金持ちたちから多くの税金を取り立てる必要があります。

しかし、これまでのアメリカの為政者たちはそういうことを怠ってきました。

その尻拭いをするために、日本に多額の金を貢がせてきたのは、その一環なのです。

そこへきて、イラクが石油の決済をドルからユーロに切り替えました。

これでは、さらにドルの需要が減ってアメリカは困る。

そこで、アメリカのトップに立つデヴィッドロックフェラーネオコンたちは、9.11を自作自演し、その首班をオサマビンラディンということにして、 ビンラディンを匿っているイラクを攻撃する」というでっち上げをし、イラクに攻撃をしたのです。

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もちろん、オサマビンラディンはネオコンたちと結託した人物です。

そして、イラクを占領して真っ先にしたことは、石油の取引をユーロ決済からドル決済に引き戻したのです。

これは、ドルを防衛するための戦争だったのです。

このでっちあげの戦争で殺されたフセイン大統領および、100万人ものイラク国民に追悼申し上げます。

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フセイン大統領

対米追随の日本では、あの戦争について、「フセインざまあみろ!」みたく思っている人が大勢いるでしょう。

これは、一面仕方ない面もあるでしょう。

アメリカ追随が基本になってしまっている日本は、当然ながら情報操作が行われているからです。

そうならないためには、いろんな情報にアクセスして真実を見極める必要があります。

しかるに、この天木さんの本もそれに役立つはずです。

天木氏に言わせると、日本の外交はデタラメばかりであるといいます。

愚にもつかない外交評論を流し、メディアは喜んでいる。

都合の悪い意見は無視し、情報操作が行われている、
といいます。

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官房機密費詐取事件で罪を問われた人間は、厳重注意や減給処分で終わっている、ということです。

外務省の幹部は、罪から逃げた者ばかりです。

また公金の私的流用なども平然とおこなわれているようです。

財務省や経済産業省の収賄、接待,利権悪用が日常茶飯に行われていることも暴露しています。

また外務省内では、いらないポストやいらない外遊が多数あるようです。


これらを見ると、「こんなでは、税金が足らなくなるのもうなずけるわ」と思ったものです。

外交官の本来の任務は、赴任した国の各界の人々と交流しを深め、赴任した国の情報を入手することです。

しかし、日本の外交官は言葉もできなければ社交も不得手であるといいます。

その交流の際に、日本の文化、伝統を深く知っていなければ、日本の万般を説明できないのです。

また世界で起きている様々なことに対する知識がないと会話に参加できません。

かように外交官とは本来は大変な資質と身に鞭打つ努力を要する職業なのです。


しかし、これが出来る外交官は少ないのだそうです。

海外に行っても日本人ばかりと付き合うのが通例だそうです。

天木氏によれば、蓄財に励もうとする連中や海外で優雅な生活を楽しもうと割り切っている人がほとんどで、本省の機嫌を取る外交官に成り下がるのだそうです。

日本の異常なまでの対米追随外交に対しその方針に異議を唱える人を排除しようとするゆがんだ人事政策について、天木氏は、外務省は一度解体されて新たな組織に生まれ変わる必要があるといいます。

そして、自民党も解体されなくてはならないといいます。


政権交代のない政治は官僚組織と癒着して、官僚の思うままの行政がおこなわれてしまうのです。

また天木氏によれば、国家のために役立とうとする官僚は皆無だといいます。

時の権力者に取り入って出世することに生きがいを感じている人か、出世競争に敗れた人は少しでも見返りを確保しようと躍起になっているかのどちらかだといいます。

また政治家は、選挙に勝つことか、当選を重ねて大臣になることしか頭にないのです。

政権交代…これによって政治は良くなることはこれまでいろんな本を読んだり、大学時代にも勉強してわかっていました。

これだけそのことを吹聴されれば、それを聞いた国民はその方向へ向かって動くだろう…そう思っていたのですが、実際はそうではありません。

外国のジャーナリストが曰く、「日本に自民党に抗すことが出来る政党が不在だからだ!」などど書かれたのを読んだことがあるのですが、「果たしてそうなのかな?」と疑問を持ってました。

これまで、「今回で自民党は大敗するでしょう!」と期待して選挙結果を見るも、そうならない。

のみならず、逆に大勝したりするのをみて、「日本人って思慮分別のない人が多いの?」と思ってしまうこともありました。

しかし、そうではなかったのです。

2012年12月の選挙で、自民党が大勝…訳が分からなかったです。

あれは完全な不正選挙であったのです。

それを、リチャードコシミズ氏がそれを指摘しています。

それを本に書いていますから、興味のある人は読んでみることをお勧めします。
  ↓
12・16不正選挙

政権交代…日本をいい意味で一新するにはとても大切なことですし、著作家が、大学教授が、ジャーナリストが、そして天木直人さんが訴えても、不正選挙がおこなわれて、それが出来ないのであれば、何の意味もありません。


この天木氏の本を読んでいて、正義感あふれるところがリチャードコシミズに似ているなあ、と思ってネットをサーフィンしていたら、なんと天木氏リチャードコシミズの講演で話しているではないですか!

その興味深い話しを以下聴いていただけたらと思います。



https://www.youtube.com/watch?v=A6G04MRT-_A



正義感あふれる天木直人さんは、こういった日本の官僚を批判してきたためにその職を解かれてしまったのです。

そして、今このような執筆活動をしているのです。

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対米追随をしなくとも、外務省の瑕疵に反対しなくても、赴任した国でその国の人たちと心豊かな交流をしなくとも、充分に優雅な生活を送ることもできたのに、対米追随に反対し、外務省の瑕疵に反対し、赴任した国で人と交流してきた。

これまでの仕事に、何のアレンジを加えなくとも金のある生活を送ることに反対し行動してきたのです。

こういう正義感あふれる生き様ってすごく憧れます!

天木直人のような現状変革を志す人が多く出てくれればと祈るばかりです。

この本を読んで、これから日本国民は、自分の生活上で品位公正な生活を送らなければならない、と思いました。

そういった生活を送っていれば、官僚の生きざまを批判しようとする姿勢がおのずから生まれるはずです。

今の官僚や政治家は、今や地位的財政的に上級の生活を当然のように幼少のころから送ってきた人たちばかりです。

ですから、一般国民の塗炭のつらさなどを分かれ、といってもわからないでしょう。

当然です。体感していないのだから、分かれと言ってもわかりようがありません!

そういった人の痛みがわかれば、自分の蓄財だけ出世にだけに励むことなどできた話ではなくなるはずです。

ですから、そういったことがわかるように、心豊かな人間を作る教育の必要性が感じました。

決して偏差値の高い人間を作るだけではなく。

それは、一般の国民に課された課題だといえるでしょう。

この本を読んでそんなことを考えてしまいました。

●この本入手はコチラ!
  ↓


さらば外務省!―私は小泉首相と売国官僚を許さない

★その他、参考図書
  ↓
12・16不正選挙








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