カレルヴァンウォルフレン 『アメリカとともに沈みゆく自由世界』

yuka.jpg

この本は、日本人の誰もが、というよりも全世界の人が読まなくてはいけないような代物であると思いました。

今のアメリカの惨状を、各国のメディアはほとんどか全く報道しません。

日本も同様です。


日本の官僚、大手メディア、検察でさえもアメリカの手先に成り下がってしまっている、ということは、 『この国はまだ大丈夫か?』を紹介した時に指摘しました。

また、自由世界の諸国エリートもアメリカを支持しているか、甘めに見ているのです。

そのことで、政治に関心のある一般市民の見解に大きなギャップが開いているのです。

今のアメリカでは、正しい知識を伝えようとしない腐敗した情報源にあふれているといいます。

その情報を発する勢力は、民主主義とは程遠い利害の集団に突き動かされ機能不全に陥っているのです。

それは、資質の欠如した大統領副大統領ネオコンと言われる人たち、そして軍産複合体と呼ばれる人たちです。

軍産複合体はアイゼンハワー大統領の在世時代に形成されたものですが、政治家やキャリア官僚が誰一人として太刀打ちできない権力を有するほど巨大化してしまったのです。

この軍産複合体によって分別ある外交政策がなされないために長期的な国際金融システムの安定がなされていないと言います。

政治システムが機能不全になっているのです。

それで一番いい例は、 「テロとの戦い」と称して、イラク、アフガニスタン、パキスタン、イエメンを攻撃した戦争でしょう。

iraqsen.jpg

イラク戦争で、罪もないイラク人が100万人も殺されたのです。

しかし、日本のメディアはそのことにほとんど報道はしません。

いまだあの戦争は正義の戦争であり、アメリカの貿易センタービルを追撃して多くの死傷者を出したビンラディンを匿ったイラクのフセイン殲滅の戦争であると思っている人も多くいるでしょうが、あのプロパガンダは虚偽だったのです。

更にアメリカの巨大企業はギャンブルさながらの業務を続行し、富を享受する少数の金融機関はアメリカの腐敗した政治システムに入り込み、国民を搾取するような業務をしています。

アメリカでは、少数の為政者たちによって誤った思想が形成されているようです。

wallgai.jpg

「社会、政治、経済という現実は、人間が意識的に考えた結果もたらされたものである」

というものです。

そのことを論拠にして、

予期せぬ結果ならば、誰も責任を取らなくていいというようなプロパガンダが流布されています。

それで過ちを犯した軍司令官や役人が誰であったかは一切追及されず、放置されたままになっているのです。

ことは、政治に関するものだけでなく、国民の金融を豊かにするはずの巨大投資銀行においてもそうです。

「大きすぎてつぶせない」として、つぶされずに特権的な地位にまで上りつめた巨大投資銀行は、アメリカの政治システムや政治エリートにも大きな影響力を誇るようになりました。

また、国民を搾取する保険や製薬会社を強化する、欠陥だらけの医療保険制度改革法案によって医療の省や製薬会社が何千億ドルという補助を受け、より安い海外の製薬の輸出攻勢から逃れているのです。

国民のお金を犠牲にして。


これは、一部の為政者やそれに関係のある人たちをハイパー金持ちにするためだけの政策であるとしか思えません。

obama.jpg

アメリカはここまで腐ってしまったの…と嘆かわしく思わずにいられません。

ことは為政者たちのみならず、起業家たちにも言えることです。

起業家とは、ビジネスを起こして、人を雇い、お客には商品を提供します。

そのことで、従業員を豊かにし、買ったお客様にはその品で、人生の愉しみを味わってもらうのです。

しかし、近年のアメリカでは、そういった起業家は少ないのです。

本来の会社、企業の組織というのは、その長が、こういった組織や組織にかかわる人員の育成、製品の開発、販売をしていきますし、当然ながら自分もそのリスクを負うものです。

しかし近年のアメリカでは、そういった行為はないがしろにされ、株などの金融工学を駆使し、その公開された会社の株を多量に手に入れて、その会社の一部を自分の手中にいれて自分の私腹を肥やすことにクンクンとしているようです。

これでは、商品の開発という資本主義で一番重要なことがらを無視しているがために、他の資本主義国にアメリカの製品は競争力において劣り、貿易赤字が累積していくのも頷けるなと思いました。


こういった多くの事項を垣間見て、ある種、アメリカの一部の為政者たちの陰謀論を感じないわけにはいかないでしょうか?

ウォルフレン氏はそういった陰謀論は信じないようです。

アメリカの一部の為政者たちの陰謀によって、ここまでアメリカは暴走してしまっている。

そう論議付けるのが、日本のリチャードコシミズ天木直弘植草一秀であり、カナダのベンジャミンフルフォードです。

そのフルフォード氏によれば、アメリカの一部為政者たちは、リュシフェリアン(悪魔教)の崇拝者であるとしています。

benjamin.jpg
ベンジャミンフルフォード

それは、彼の著書『勃発!第三次世界大戦』に詳しく書いています。

そして以下の動画を読んでいただければわかると思います。



https://www.youtube.com/watch?v=YtGwFOmuDIo


リュシフェリアン(悪魔教を信じる人たち)は、テクノロジー、産業、軍事、金融を独占し、「人類たちは自分たちの所有物であり、家畜同様に扱って何が悪い!」と本気で信じているのです。

であるからこそ、こんな国民を搾取しておきながら、自分たちはハイパー金持ちの生活を享受しながら、それを止めようとはしないのです。

その為政者たちとアメリカのトップ企業のCEOとは結託しているのは明らかにされています。

その為政者たちとアメリカのトップ100の企業のCEOの年収は、その会社の従業員の実に1000倍になっているようです。

この搾取の程度が、かつての共産主義国の程ではないからといって手放しでいていいとは全然思いません。

ことは、所得による搾取だけでなく、金融工学の面でも垣間見れます。

投資信託は、アメリカが編み出した金融工学の1つです。

1つの株にだけでなく、いろんな銘柄の株に投資し続けることによって、株価が暴落した時にリスクを小さくすることが出来るのです。

のみならず、銀行に預けるよりも何倍ものリターンを得れるのです。

その投資を委託するのが投資信託です。

しかし、株というのは、上がりもすれば下がりもします。

何十年かに一度必ず大暴落もあります。

それは歴史が証明してくれています。

その際、投資信託会社は一切責任を取らなくていいのです。

要するに、投資信託会社は、株価暴落時に、リスクをヘッジしなくてもいのです。


その結果、アメリカでは2000年の3月から2003年の3月の間の史上最大級の株式大暴落の期間に、数百万人の人が7兆から9兆ドルもの金を失ったといわれています。

それでいながら、投資信託会社のCEOは数億ドルものボーナスをもらった、などと聞くとお腹が煮えくり返るような感じがします。

この時に、私が自分の将来を信じて株に長期、金を投じていたら、生活はどうなっていたのだろうかと思うとぞっとします。

もちろん、株は上がりますから、このままの値段の水準から脱して元の水準にきますが、それでも10年はかかるのです。

簡単に儲かるよ!というプロパガンダで投資をして、実は大きな損をしている。

中には、生涯のたくわえを失った人や職も失った人たちもいるのです。

そのことで、為政者たちやトップ企業のCEOたちは多くの年収を得ている。

それで、一般市民たちの政治的関心をそらそうとしているとウォルフレン氏は言います。

確かに、金融工学を駆使して自分の懐を肥やす技術は多くあります。

当然アメリカにも日本にもです。

それを使用したいなら、そのことについて多分に勉強をしなくてはいけません。

簡単に儲かる、という売り文句を信じて簡単に投資信託のような投機に走ってはいけないのです。

かの有名なロバートキヨサキは、 「リスクをヘッジする方法を学べ!」と彼の多くの著作の中で書いています。

robakiyo.jpg
ロバートキヨサキ

その方法を学ばずに、投資をすることはブレーキ無しの自動車を運転するようなものだ、と言っています。

それは、株式、不動産、FXその他あらゆる投資に当てはまります。

こういった金融商品の簡単に儲かる、という謳い文句には注意が必要です。

その言葉には裏がありますから、為政者たちや企業のトップたち本意をよみ込まなくてはいけません。

2000年初頭の株価大暴落や2008年のリーマンショックでそれは明らかでしょう?

こういった多くの事柄を知っていくと、アメリカはどこかかなりくるってしまっているなあと思わずにいられません。

カレルヴァンウォルフレン氏の著作はどれも魅力的です。

自国オランダのメディアやインターネットだけでなく、日本、アメリカ、その他ヨーロッパの新聞、雑誌、テレビなどあらゆる媒体に接し、そこから重要な情報を取りだし、自分の論の肉付けにしているので、興味が深々になり、いつの間にか100ページ以上も読み進めてしまうのです。

ウォルフレン氏の博学さ、真摯さ、明晰な頭脳に感服しないわけにはいきませんでした。

良き社会を目指すために、国民に迫る危機や問題点を取り上げて提起して、迫真の行動を迫る。

こんなジャーナリストこそが私の憧れの像です。


一部の為政者たちによって狂った国に貶められてしまったアメリカとその属国に成り下がってしまった日本と日本国民が、その詳しい内容を知り、日本国民がこれから何をしていくべきか、行動していくべきかを考えるのにうってつけの良書であると私は確信しています。

●この本を読みたい方はコチラをどうぞ!
  ↓



アメリカとともに沈みゆく自由世界 (【徳間文庫】)




★その他、おススメ著作
いろんな角度から読み込みをしていかないと、事の本質を深く理解はできませんから、以下の本をお勧めします。
  ↓
この国はまだ大丈夫か

勃発!第3次世界大戦 World War Ver.3.0

金持ち父さんの予言








ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック