川原ひろし 『なんでんかんでんの作り方』

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経営とは、 来店したお客様が、また何度も恒常的に来店し、かつまた別の多くのお客様が来店したくなる店作りをすること、と私は定義しています。

この定義に従えば、お客様が一度や二度来ただけで、また来ないような店や、はたから見ていて、来たい気がおきないような店は「経営」をしていないということになります。

では、その「経営」とは何か?

この本が明確に答えてくれるでしょう。
 
これは、 「なんでんかんでん」社長の川原ひろしの生まれから、現在までにいたる自叙伝です。

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川原ひろし

一度、故郷の福岡のラーメン屋5軒で修行をして、豚骨と塩だけで味付けをしたスープのラーメンの店「なんでんかんでん」を、 1987年7月環七の羽根木にオープンします。

はじめ、オープン記念として一杯は通常480円のところ、半額の240円でサービスしたといいます。

しかし、 その240円のセールが終わった途端に、客足はぱったり途絶えたという。

その後の川原氏のとった行動が瞠目に値します。

まず、はじめてのお客様には、積極的に声をかけお話しをして、ビールをタダでだしたという。

こうして、積極的に話をして毎日、10名少なくとも2~3名のお客様と友達になったといいます。

その1年間の目標は3000名との名刺交換だったという。

そして、つまみとアルコールメニューを設定することによって、来店したお客様の使う単価も大幅にアップしたという経験も書かれています。

 通常のラーメン屋では、一杯のラーメンを食べ終わるのにものの10分くらいで出て行ってしまう。

しかし、つまみとアルコールがあれば、お客様は長居をしてくれます。

それを、外から見ていれば、流行っている店であるという風に見える。その長居をしているのを何度か見れば、やはり自分も入ってみようという気になるのは、間違いないです。


経営を難しく考える必要は全くないです!

どんなお店でも、早くから、可能であれば明日から出来ることです。

 勉強したいかたは購入をお勧めします。

 こういった川原の努力が実って、口コミに口コミが相乗効果を生み、マスコミにも注目され、開店から3年目で年商1億を達成したといいます。

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私は、この川原氏の、成功術を読んで、 「経営ってこういうものなんだ」と感服し、この本を一気に2日で読んでしまったのです。   
 
川原氏が「なんでんかんでん」を始めたのは、26歳の時である。

しかも、お店を経営するのは初めてであるにもかかわらず、ここまでできるとは、驚きであるというほかありません。


勿論、川原氏は味にも拘りました。

固形スープの素など使わず、ちゃんと豚の骨を使い、骨の形がなくなるほど徹底的に煮込むという。

麺も、このスープと相性の良いのを特注しているという。

その、特注の麺の特徴は、コシがあり細くてまっすぐで色白である。

これは、川原氏が研究の末、開発したものだといいます。

 成分の詳細は、本書を読んでもらうほかないです。

 小資本で後参入で入っていくとなれば、大手企業ができないもの、参入できないものを考えなくてはならない。 

そうでなくては、後参入で大手企業が近くに進出してきたらたちまちの内に食われてしまうと、某大手企業の社長は言います。


そこで、この本にあるように、川原氏がとった策が参考になるのではないでしょうか。 

上手くやっているつもりでも

なかなか売上が伸びないと悩んでいる方
人の心の温かさが好きな方
経営の基本が知りたい方


には是非とも読んでもらいたい本です。

「なんでんかんでん」平日平均60万円、休日ならば平均80万円は売り上げていたといいます。

 いつも、夜中私がこの店の前を通れば、行列ができていた。

 当時、支店を出して「なんでんかんでん」は北海道、石川県に各一軒ずつ、愛知に3軒、計5軒の支店があったのです。

 それくらい、なんでんかんでんの全盛期はすごかったです。

 川原氏のなんでんかんでん以上の行列の長さはいまだに破られてはいないようです。

 ただいま、目下豚骨ラーメンブームの下地は川原氏が敷いたといっていいでしょう。

 今や、全国のどこにいっても豚骨ラーメン屋はあります。

 これだけ多くの豚骨系の店があれば、競争が激化して、 「よりおいしく、より安い店作り」をどの店もするのは当然の成り行きです。

 最初、私が思ったのは、なんでんかんでんのラーメンは美味しい!ということでした。

 そう思った人間は大勢いたらしく、90年代の半ばに、なんでんかんでんの前を通ったら、ものすごい行列と盛り上がりと喧騒さで、びっくりしました。

「バーベキューパーティでもやってるのかな?」と思いました。

 しかし、そういった面影は近年のなんでんかんでんにはなくなってしまいました。

ここ数年の、なんでんかんでんの前を通ったら、いつも店内はガラガラでした。

 当然でしょう!

 他の店は、一杯で600円や500円で、替え玉1杯あるいは2杯まで無料、というのが当たり前になっているのに、なんでんかんでんでは1杯700円で替え玉1つにつき150円…これでは、いくらなんでんかんでんが有名になってもお客さんはこようとは思わなくなるでしょう。

昔日の面影はどこに?と寂しくなる一方でした。

そして、ついに2012年の年末に本店は終了(店を畳みました…涙)!

 その後、復活の予定はされているようですが、それは未定です。

 まあ、川原社長とすれば、全盛期にかなり稼いだようで、今のままで充分生活していけるようなので、その復活にはそれほど気合いは感じれません(笑)。

 昔の成功劇に酔ってしまったのかな、と思いました。

 これからの川原氏の行方は後で追うことにしまして、瞠目すべきは、彼の経営に対する姿勢ですね。

 2012年に倒産してしまったからといって、彼の全部が否定さるべきものではなく、この本の端々に、経営に関する学ぶべき点は大いにあります。

それは私が保証します。

 こういった類の本をむさぼり読み、良いと思われる点については、銘記して、それを自分の経営に生かしていく…こういうスタンスが大切であると思います。

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