ボム.ス. ファ 『わが父 チェペダル』

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私が大山倍達という人物について初めて知ったのはもう15年以上も前のことです。


倍達…日本人としては、随分変わった名前だなあと思ってましたが、その理由がわかりました。

大山総裁は、朝鮮半島で生まれたからですね。

それが、この本を読んでわかりました。

他の大山総裁に関する本をたくさん読むものの、総裁の出自は明確には書いてありませんでした。

しかし、この本で初めてそれが明かされているのです。

この本に関するamazonのページでは、そのことを知って失望したなんて言うことが書いてある読者の感想のページがありますが、そんなに消沈すべきこととは私は思えません。
手(パー)

人種差別みたいに思われそうですし、そういった人種による分け隔ては私はどうしてもする気にはなりませんからね。

西城秀樹RIHWA、ICONIQといった歌手たち、そして創価学会の会員さんたちが尊敬してやまない池田大作名誉会長だって朝鮮半島系の人ですからね。

それを今知ったことで、この人たちを差別しだすんですか?

そんなことしませんよね?

それと一緒です。

私は、この大山倍達という人物を心から尊敬しています。


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大山倍達総裁

韓国名で本名は崔倍達(チェペダル)というそうです。

その総裁には、日本に3人の娘さんがいらっしゃることは知られています。

しかし、別に韓国に3人の息子がいたということもこの本で知りました。

しかし、そのお母さんの名もありませんし、顔も出ていないのはなんでかなあと思いました(笑)。

意外でした。

その3人の息子たちが、父親の生涯を自分たちの思い出を交えてドキュメンタリックに書いたのが本書です。

大山総裁は、非常な努力の人でした。

とことんまで1日に何時間も、多いときは10時間以上も修練をやり抜くその姿勢には心奪われるものがあります。

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それがゆえに、世界中のあらゆる格闘家をねじ伏せ、闘牛を50頭近くも空手によって倒すことが可能であったのでしょう。

言うは易く、おこなうは難しとは私が小学校のころから知っていた格言ですが、それを自らが体現してみせた偉人であるからこそ、尊崇の対象になってしまうのです。

大山総裁の自書や、大山総裁に関する評について書いた本、そしてこの本と読んでみて再確認できたのは、やはり大山総裁の人間的な魅力でしょう。



自分の肉親たちはもちろん、自分の門下生や師、その他自分が関わってきた人たちにはとことんまで忠義を尽くし、いつまでも親交を続けていく、その人柄には、どうしても学ばざるを得ませんでした。

こんな心温かい人間になりたい!


そう思わせる逸話が多く遺されていますが、それはどれも本当の事であったようです。

そういった武道家としての修練の姿勢、そして心温かい人柄であったからこそ、極真空手は世界130か国以上もの広き地域にわたって拡大したのでしょう。

これからもこういった大山総裁の思想を携えていきたいなと、この本を読んで思いました。

しかし、大山総裁の遺言で2代目の極真会館の館長に就任した松井章圭氏はどうでしょう?

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松井章圭氏

彼は、大山総裁から、空手に取り組む姿勢、彼の華麗な技を中心とした空手の力量について高く評価した言は多くあり、大山総裁の韓国に住む3人の息子にも語っていたようです。

そして、指導の能力についても、第6回世界大会(松井派)のチャンピオンである八巻建志も高く評価していました。

こういった面を取り上げれば、彼の評価については瞠目すべきものがあることは間違いありません。

しかし、評価できないのは、彼の対人態度です。

彼は千葉県出身で、中学校の時に世話になった、千葉県北支部の手塚暢氏を、自分が館長に就任してから3か月で除名しました。


そして、8年後に、総本部で世話になった師匠である盧山初雄氏を除名しました。

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盧山初雄氏

その他、自分の先輩にあたる人物を計5名も除名にしました。


いずれも、自分と意見が違うというような、他愛もない些細なことでです。

これが、人の上に立つ人物のすることか?と思わざるを得ませんでした。


先輩や師匠を何人もいとも簡単に除名にする…信じれないことです。

こういったことに不満をもって、抗議をしたにも関わらず受け入れなかったがために、憤り松井氏の元を離れていった支部長がいます。

それが、石川県の浜井識安支部長です。

浜井支部長は、松井派を脱退して、「極真会館浜井派」を設立しました。

松井氏の横暴に我慢できずに、なぜ浜井師範のように抗議しないでいる支部長がたくさんいるのか私には理解できないです。

私は、かつて松井派での稽古生でしたが、仕事の関係で道場を辞めました。

またいつか極真空手には戻って稽古したいと思いますが、松井派には戻らないことは明らかです。

こんな人情のない人のもとで稽古など続けていくことなどできません。

大山総裁も存命中には、何人かの支部長を除名破門にしましたが、その際も、全国の支部長を何回も招集して会議を開き、最後の最後までためらい、仕方ない場合にやむなく除名破門をしたようです。


そんな人情や義理のかたさを松井章圭氏からは全く感じることは出来ません。


大山総裁は人選を誤ったと言わざるを得ません。

大山総裁と松井氏は違う人間ですから、違うことについて愚痴をいっても始まりません。

しかし、簡単な理由で、いとも簡単に自分の元師匠や元先輩を除名にすることが、組織の
上に立つ人間のすべきことであるとは思えません。


事実、大山総裁は、彼を私の2代目の館長にすると、国内はもちろん海外の多くの支部長たちに話していたようです。

だからといって、彼の愚行に対して無批判でいていいとは思えません。

ちゃんと反省すべき点は反省してもらわないと…。

残念ながら、私にとって松井氏は、反面教師でしかありません。


彼のような上に立つ人物になってはいけない…正直思っています。

この本を読んでそんなことを思ってしまいました。

この本は以下から。
  ↓


我が父、チェ・ペダル―息子が語る大山倍達の真実






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