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zoom RSS 小林敬 『外食・FC大革命―21世紀は役割分担の時代』

<<   作成日時 : 2014/08/15 20:58   >>

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小林敬という人を知ったのは、もう12年以上も前に放映されていた、テレビ番組『マネーの虎』に出演していたのを見てからでした。

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小林敬

この番組は、新規事業を始めたい志願者の前に、年商何億円何十億円とあげている大物社長に出資を頼み、その新規事業の内容、その志願者の内実を観察し、それに共感出来たら、志願者の希望額を出してあげる。

その希望額に達するかどうかという番組でしたが、それにこの小林敬氏は出演していました。

何やら飲食のフランチャイズ店を展開している社長であることがわかりましたが、その内実については番組だけでは知りようもありませんでしたが、この本を読んでその全貌が明らかになりました。

この小林敬氏のフランチャイズ店展開の発端は、潰れかけの店舗を救うことであったようです。

お金にもの言わせて、大きな煌びやかな飲食店を出したはいいけれども、バブルの崩壊とともに売り上げは下がり続けた飲食店や、そういった店を手放そうにも売却金がないためにつぶせない店と契約を結び、売り上げの5%をいただいて、その店舗の運営を受諾する、というものでした。

その結果、ある店舗は地下街ナンバーワンの売り上げを達成し、大々的なリニューアルにまでたどり着いたといいます。

このことと,この本に書いてある「料理の腕はいいけれども経営にはからっきし弱い人には、彼らに弱い部分を役割として担ってあげればいいんだ」いう小林氏の言葉を聞くと、まさに小林さんは料理人としての使命感を持って生まれた人ではないのか?と思わざるを得ませんでした。

撃沈に陥っている店舗を煌びやかな店舗に生まれ変わらせてしまう…これこそまさに、救世主としか思えませんでした。

独立志向は誰もがもっているようですが、独立するもそのうちの75%5年のうちに潰れてしまうようです。

それはまさに、こういった小林氏のような使命感がないからではないのか?と思わざるを得ません。

なにも使命感だけではフランチャイズの社長としての資質ではありませんが。

私は、こういった小林氏の行動には共感を示します。

私の住む東京では、毎年必ず潰れてしまう店舗を目にすることが出来ます。

そこは必ず、解体屋さんが来て、ほとんど全貌を解体してしまうのです。

その解体の風景を見るたびに、いつも私はもったいないなあ、そんな全部を解体しなくとも一部だけを解体して改築するだけで済ます方法はないのかなあ、と思ってました。

そこへきて、この小林氏のフランチャイジングを聞いたら、ものすごく共感してしまいました。

全貌を解体するよりも、それのほうが安上がりですし、その方が環境にいいですからね!

私はエコな人間なんです!(笑)

その小林氏のフランチャイジングは、まさに「個性の尊重」ということに尽きます。

どの地方や地域にも、その場にしかない名産や名物、あるいは特性があるものです。

従来のフランチャイズ方式は、そういった個性を無視して、なんでもかでも本部の方式に従わせるものであったために、没個性的で面白味がないのが多かったのは否めないです。

しかし、そういった従来のフランチャイズ方式に疑問を感じていた小林氏は、個性を尊重したフランチャイズ方式を展開しています。

その柔軟性には舌を巻くばかりです。

今立地している場所に、デニーズのようなチェーンのレストランが1件しかないとします。

それでは競合するレストランチェーンがないですから、経営をそのままの方式でしていていいでしょう。

なにも問題はありません。

しかし、すぐ近くに他のチェーン店のレストランが出来てしまった。

すると、そのチェーン店は、この店になかったフリードリンク (ドリンクバー)を採用している。

フリードリンク(ドリンクバー)は、10代から20代の若者には非常にウケがいいものですから、その新しくできたチェーン店に大幅にお客様を取られる結果になってしまった。

自分の店もフリードリンクを採用しようにも、そんなことする権限はありませんし、勝手にそんなことしてしまっては当然クビになります。

この従来の方法のせいで、どんどんお客様を取られついに閉店…こういうチェーン店に働いたことも私にはあります。

こういう従来のフランチャイズの欠点を補うような方式はないものかな…と思っていたところに、この小林氏のフランチャイズ方式…まさに目からうろこでした。

こういった従来のフランチャイズの欠点を補う方式として、居酒屋チェーン店の『わん』があります。

この店は、その地域、地方の特性を生かした工夫を盛り込むことを良しとしているようです。

小林氏がレストランのフランチャイズ社長であるということを始め聞いた時に、『デニーズ』や『ガスト』などのような画一的な皆同じような構えとメニューの店舗なのかと思っていたら、そうではなく、いろんな種類の料理と店構えのフランチャイズを展開しているから驚きました。

それは、本書の60ページから74ページにその詳細が書かれています。

立ち吞み屋、蕎麦居酒屋、デリカカフェ、惣菜料理店、カジュアルレストラン、料亭など実にバラエティな形態に驚きました。

まずは西洋料理で身を固めた小林氏ですが、一つの分野で確立してしまえば、あとは応用が利くということでしょう。

小林氏は1つの分野だけでなく、常にいろんな料理について学び続けてもいるようです。

小林氏は、料理人として社長になるには、料理人としての腕前だけでなく、経営者としての手腕もなくてはいけないといっています。

フランチャイズやチェーン店の店長は、これまでのやり方の踏襲が主な職務です。

しかし、店長と経営者は似ているところがありますが、やはり相違する面が多くあるなあと思います。

両方とも、リーダーになって仕切ることが出来なくてはいけません。

しかし、経営者は、これまでの仕事の踏襲や仕切りだけでなく、創意をこらして、新たなものを創り出さなくてはいけません。

それは、お客様がどういうことをしたら喜ぶか?どんなことをしたら現状を突破することが出来るか?といったことを編み出さなくてはいけません。

小林敬さんは、「もっといい方法があるに違いない。もっと喜ばれる方法があるにちがいない、と日々追及していけば必ず突破口はひらける。」と言っています。

それは、ロバートキヨサキ『金持ち父さん 貧乏父さん』に登場する金持ちとうさんが、いつも言っていた言葉である「私にはこれは買えない、と言うな。どうしたらこれを買えるかを考えろ。」という言葉を思い出します。

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ロバートキヨサキ

サービス業は、時代の雰囲気や流れをいち早く把握して、お客様にきめ細かいサービスを提供しなくてはいけない、とも言います。

こういったことを創意して創り出すのが経営者の塩と仕事ですから、店長とはかなり違いますね。

小林敬氏のフランチャイズのコンセプトは、 「お客様が得する店をつくる」ということと、「行き詰った同業者の助けになる」という2つであるそうです。

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小林氏のフランチャイズ方式は、SVを派遣して、客数や清掃のいきとどき具合や接客態度等をチェックした本部通達をインターネットでおこなうそうです。

ロイヤリティは一切取らないけれども、その代りいいたいことはどんどんいうようです。

そして、お客様には常に新鮮なメニューを提供するようです。

3か月に1回はメニューを変更するのだそうです。

新しい料理を試作するのだそうです。

そのメニューは、2500以上がデータベース化され、加盟店は自由に選んで、店舗のメニューに追加できるそうです。

非常に革新的だなと思いました。

言われたことだけするのがOKで、それ以外の事をすると、事の運営上何の支障もきたさないのに、変な雰囲気が流れてしまうような店舗で働いて、それに疑問を持っていた私には非常に共感できました。

固定観念に縛られて、新しいことをすると変にみられるのが私は受けいれられません。

良いことはどんなことをしてもかまわないと思うのですが、そういったものに縛られるのは好きではありませんし、そんな固定観念にしばられていない小林氏には非常に共感できました。

私のモラルと合致していますし、これからの経営の有り方として非常に参考になると思いました。

私は多くの本を読みますが、1度読んだらそれっきりというパターンも多くありますが、小林敬社長の本は、何度でも読みたくなる…そんな魅力にあふれていると確信しています。

●その小林社長の魅力を堪能できるお勧めしたい本です!
 ↓



外食・FC大革命―21世紀は役割分担の時代

★その他、経営の勉強としてお勧めしたい本は以下。

ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学 (幻冬舎新書)

金持ち父さん貧乏父さん






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